国土交通省 令和4年度 BIMモデル事業
やさしいBIMを用いた発注者によるライフサイクルアセスメント業務の効率化検証
Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism, FY2022 BIM Model Project
Efficiency Verification of the Life Cycle Assessment by Clients Using YASASHII BIM
― 企画・基本計画段階におけるLCCO₂の算出 ―
国交省 令和4年度BIMモデル事業において、日建設計コンストラクション・マネジメント(NCM) は武蔵野大学に協力頂き、プロジェクトの企画・基本計画段階において、LCCO₂*算出を行う手法、およびその業務効率性を検討しました。
検証①:LCAツールにおけるLCCO₂算出手法
検証②:LCCO₂算出業務の効率化・合理化
検証①では、『やさしい BIM-概算』のBIMモデルを、日本建築学会の『建物のLCA指針』に基づくLCCO₂の算出ツール(以下、LCAツール)に適するように調整し、そのモデルから計算に必要な数量情報を取得できる環境を整えました。また、同一のモデルを用いて省エネ計算を行うことで、運用段階のCO₂排出量計算の基となるエネルギー消費量を算定しました。このようにプロジェクトの初期段階での環境に対するアセスメントの実施可能性を検証しました。
検証②では、プロジェクトの設計・施工段階を対象とした一般的なCO₂算出業務時間と比較し、BIM活用がLCCO₂算出業務の効率化・合理化に有効であるかを検証しました。
本業務によって、BIMを活用することで、建設プロジェクト初期段階においても効率的に建物のLCCO₂が算出でき、発注者が環境への影響を確認しながらプロジェクトを進められる事を確認しました。
*LCOO₂・・・Life Cycle CO₂の略称で、建築物のおいては、建築物の一生(資材の製造、輸送、建設(資材の使用)、建物の運用、解体の各段階)で発生するCO₂の総量を評価するための指標
国土交通省 令和4年度 BIMモデル事業
やさしいBIMを用いた発注者によるライフサイクルアセスメント業務の効率化検証
- TYPE
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- INFORMATION
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- CLIENT
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国土交通省
- USE
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事務所
- FLOOR AREA
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A棟:約20,000㎡
B棟:約6,000㎡
- STRUCTURE
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A棟:S造(一部 RC)、地上14階・地下1階
B棟:SRC造、地上8階・地下1階
- COMPLETION
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2023年3月
- TEAM
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業務協力:学校法人武蔵野大学
日建設計コンストラクション・マネジメント