これぞ『NCM ism』
これぞ『NCM ism』
CM界のトップランナー・NCMのカルチャーと「個」のチカラを紐解く
CM界のトップランナー・
NCMのカルチャーと
「個」のチカラを紐解く
コンストラクション・マネジメント(CM)の領域から、コンサルティングに至るまで、その事業フィールドを拡大し続けるNCM。業界のトップランナーとして、コンストラクション・マネジャー(CMr)の可能性を切り拓き続ける会社の「NCM ism」を紐解くべく、CMrとしてのキャリアを重ねた職員に集まってもらいました。NCMならではの風土・カルチャーや、ひとりひとりの職員が持つスキル・志向を深掘りする座談会です。
MEMBER PROFILE
江原 奨SUSUMU EBARA
Complex Domain
シニアディレクター
2005年入社
プロジェクト統括としての案件進行に加え、ドメイン統括会議の議長なども務める。NCMの人事制度組織運営検討委員会のメンバーも歴任。
早﨑 理OSAMU HAYASAKI
ナレッジマネジメント・品質管理グループ
グループマネジャー
2006年入社
元・ゼネコンの経験を活かしたキャリアを重ね、現在はNCMのナレッジの集約・発信・品質管理などの戦略面を担う。プロジェクトチーフとして現業案件も進行。
佐久間 周一SHUICHI SAKUMA
Public/Educational
Institution Domain ディレクター
2018年入社
名古屋オフィスに所属し、地域案件を中心にビルディングタイプを問わず、プロジェクトチーフとして業務を担う。社内のDX推進や付加価値戦略策定にも携わる。
合六 宏一KOICHI AIROKU
Advanced Technology Domain
シニアディレクター
2019年入社
自らもプロジェクト統括として案件を進行させながら、機械設備専門のドメインを統括する立場として、CMの新たな可能性を模索する。
#01 NCMのカルチャー
「責任ある自由」というNCMのカルチャーが、
CMという仕事の領域を広げ、面白くしてきた。
よろしくお願いします。といっても、ほぼ初対面ですよね。
私は名古屋オフィスの所属なので、まず顔を合わすこともないという…
早﨑さんとはかなり昔になりますが、プロジェクトでご一緒させていただきましたよ。あの頃は2人とも若かった気もしますが…大変お世話になりました。
私も江原さんもNCMでキャリアを重ねて、合六さん、佐久間さんは他社でキャリアを積んでからNCMへ来てもらって。CMを俯瞰できる、あるいはプロジェクトやドメインを束ねる立場から、今回「NCM ism」なるものを導き出す企画だそうです。カルチャー、風土、土壌、個の志向…そのあたりがキーワードになるんじゃないかな。
それでいうと、私自身2018年入社の転職組にはなるのですが、NCMって業務実施の裁量がかなり個人に任されていますよね。これは会社として職員をプロフェッショナルとして見ている証拠だと思うんです。一方でそれに応える各個人からも責任感だったり、矜持みたいなところも垣間見えるなと感じています。
確かに、「自由」というのはキーワードかもしれませんね。昨年社内で実施した「人事制度組織運営検討委員会」のアンケートでNCMの何が好きかを尋ねると、多くの職員が「社風」って答えたんです。もともとの母体が設計会社であるからか、各々がプロフェッショナルとして独立していて、風通しもいい。
無論、その自由さを履き違えない真面目なところもあるという…
「トップランナーとしての自覚」なんですかね?ほかのゼネコンから話を聞くなかでも「NCMはCMのトップランナーだよね」って言われることが多いんです。その自覚なのか、お話にあったカルチャーなのか、当事者意識を持った人がとても多い集団だと感じます。そういった人たちが切磋琢磨し、意見を交換することによって、より良いものが生まれていく。それは私も2019年の入社以来強く感じましたね。積極的に自己主張する人も本当に多いなと。加えてそれを上手く表現できる、体現できる人材が圧倒的に多いんじゃないかなと思います。
自分がそのプロジェクトを受け持つからには最後までお客様のために尽くしたい。その想いと、あとは自分の正義を信じるしかない。だってCMの仕事って、そもそもルールがないから。そうやって仕事を続けてきた結果が今のNCM、っていう感じはするよね。その点、日建設計のブランドを掲げている責任感の側面も大きい。
確かに自負があるというか、理不尽に「コストを下げろ」とか、ゼネコンに対してああしろこうしろって言う人はいないです。ストーリーというか、理論的に確証を得たもので説得していく職員が多い。そこも、日建設計のブランドやプライドを感じてのものなのかなと思います。
「NCMは丁寧」って言葉もよく耳にしますよ。アフターフォローって言葉で一括りにはできないけれど、例えば見積確認一つとっても、図面レビューのレベルから根拠を持って「こっちの方が性能がいいよね」などの話を進めていくから。何より専門性と、その追求・説明能力が高い人が多いという印象なのかと。
そうですね。自分で見積確認した物件なら、それを最後までぶつかりながらやり遂げる。もし上手くいかなくても、最後までお客様に寄り添う。裏付けが自分のなかにできなかったら日建設計のノウハウを紐解いたり、ほかのNCMメンバーに聞いたりすることで力をつけて、もう一度ぶつかる。日建設計がいい仕事をしてきた歴史があるから、そのなかで恥ずかしいことはできないというプライドを、知らず知らずのうちにみんなが持っているのかな。
それは土壌がそうさせるのか、そもそもそういった資質のある人たちが集まっているのか。でも「人のためになりたい」という気持ちは強いんじゃないかと思いますね。社内で相談ごとが持ち上がったとしたら、積極的に話を聞いてあげたいというか。
#02 「個」の掛け合わせ
際立った「個」が重なり「チーム」を組む。
それが圧倒的な「技術」を担保する。
やっぱり、NCMのCMはひとりひとりが持つ守備範囲が違うんですよね。プロジェクトごとに、基本的には自分の守備範囲以上のところを守らないといけないんだけど、そのときに誰かがフォローしてくれたりするなかで、自分自身が専門知識をつけてスキルアップできていく。人の組み合わせが変わるからこそ、また違うところが鍛えられる。その繰り返しでみんな成長していけるんじゃないかな。
例えば建築担当のCMrなんかそうですよね。仕事のなかで見識を広げて、コスト領域や施工・設備の部分も含めた窓口を担っている人は多いです。
CMの仕事は入ってくる情報量が違うと思うんです。設計事務所や施工会社に入社して大プロジェクトに携わると、例えば7年間のあいだに関わる仕事が3物件だったりする。一方NCMは大規模プロジェクトでも同時進行で一人当たり年間3件ぐらい持っていますよね。その分、業界や技術的に旬なネタを全部分かって、尚且つその見解を自分のなかで持っている。その情報量と分析力があれば、第三者のオブザーバーとしてでも色々なことを語れるようになっていきますし、そんな成長環境はNCMならではなんじゃないかなと思います。
そして、大量の情報を全体的に見る能力と、針の穴のような細部を見抜く能力の両方が身につく。すごく引いた目でプロジェクト全体を俯瞰して冷静に状況を把握することもできるし、もちろんお客様と一緒に熱くなる瞬間もある。そういう器用さとオールマイティさを併せ持っているというのはあると思います。
針の穴的な設備領域に関しても、専門知識はゼネコン・サブコンに勝るとも劣らない。そんな担当者がいて技術的な支援をしているという状況が大変重宝されている気がします。お客様への技術面の補完に対して、責任を持って全うしていく。
例えば、設備分野の専門的な説明をし始めると、発注者が置いていかれてしまいがちな部分があるけれど、全体を見ている建築担当が、発注者の理解状況を見ながら補足することで、より納得感が上がる。そういう対応ができますよね。
それって大事なことですよね。やっぱりエンジニアリングがしっかりしてるから、お客様に間違いないものを提供できるっていう安心感を、チームで生み出していく。
皆さんとお話ししながら改めて、NCMはエンジニアリングに関して、技術面に関して、圧倒的な強みを持っているんじゃないかなと思います。そもそもCMrとして所属している職員の数が他社に比べて多いですし。これは私の肌感覚ですが、設備のことを理解している建築担当のCMrもここ3・4年で大幅に増えた気がします。
#03 付加価値を生み出す土壌
これまでにない付加価値を生み出す、
NCMの土壌を耕すために。
私はゼネコン出身なのですが、「ゼネコンでの付加価値と、NCMの付加価値の違いって何だろう」って考えると、やはり「人」がもたらすものに集約されてくる気がしていて。
以前は品質のいいものを一つつくれば、それがめちゃくちゃ売れた。それが価値になった時代もあった。でも今は時代の流れや価値観の変化の方が速いし、多様になっているので、プロジェクトやお客様ごとにその基準も180度変わる。だからこそ、そこに対応できるような能力を持つということが大事なんじゃないかと。その過程での営みや関係性にこそ付加価値が生まれてくる時代だと思うんです。
確かにそうですね。私もNCMの付加価値戦略策定に携わるなかで、この時代に価値を一つに定義して突き進むのはとても短いスパンの話になってしまうのではないかと思っていました。それよりも、変わり続ける時代のなかで価値を生み出していける「土壌」をどうつくっていくのかが大切なんじゃないかと。
ナレッジの側面からいっても、NCMほどマニュアル化が難しい会社はないですよね。だからこその構想として、過去の竣工データだけじゃない、現在のトレンドや最新のデータを、とにかくみんなが見られる場所にアーカイブしていくのがいいんじゃないかと思っているんです。「あ、これいいネタだね」って考えるチカラのある人はNCMのなかにたくさんいるはずだから。歯車をつくるんじゃなくて、油を注ぐだけでいい。ちょっとしたヒントがいい仕事をするはずなんですよ。
自分自身を磨く環境が整備されていくなかで、個人個人が切磋琢磨しながらボトムアップしていく。私がドメイン統括として実践しているのが「人を知る」というか、みんながどんなプロジェクトに参画したらやりがいを感じられるのかを知りたいと思ってて。付加価値を生み出していくうえでもやっぱり人がベースなので、まずはCMrひとりひとりを知って、その職員が何を得意とするのかを見出すところから始まるのかなと。
やっぱり「人」ですよね。昔はプロジェクトを良くすればいいっていうのがミッションだったんだけど、発注者や設計者、施工者問わず組織が細分化されてリレーションできていない部分があるものだから、そこを補強する役目をしなきゃいけないこともある。そのあいだに入り込んでいくのも人間分析力というか、関わる組織それぞれのやり方を理解してあげないといけない。「プロファイリング能力」ですね。
そういった意味でも、環境と人とが上手くマッチすれば、付加価値は自然と生まれてくるものだと思っています。また、どのタイミングでどのプロジェクトをアサインするか、いつフォローを入れるべきなのかとか。会社組織としてその人に寄り添った動き方をすることによって、付加価値が生まれやすい環境を創出することも重要なポイントの一つかと。
#04 NCMの可能性
CMのトップランナー・NCMが果たすべき
「CM業務」の領域拡張。
CMの仕事って建築をつくることをお手伝いするというところから始まってるのかもしれないけど、今じゃ川上とか川下の仕事もあったり、全然違う仕事もやり始めてるから、結局お客様ニーズがあればなんだってやりますということなんじゃないかと個人的には思います。その割合がどれぐらいになるのかは分からないけど。
そうですよね、NCMはCMのトップランナーですから。何でもできちゃうのが当たり前にならなきゃいけないと思うんです。建物と全然関係のないことをするとはならないと思うんですけど、建物をつくるためにお客様の会社の組織内に入って、組織ごとマネジメントをするっていうことはあり得ますよね。そこからCSR領域や、運営後のサービスも進めていくとか、どんどん幅が広がっていく可能性はあると思います。
CMrの仕事も従来の「コストダウンをしてくれる人」という役割から変わって、今では「建築にどんな価値を描いていくか」をともに考えるパートナーとして期待されていますから。
だとすると、NCMやCMの将来が、もはや1個には絞り切れないです。
例えば公共工事では、予算確保して議会の承認まで得られても、政策の変更によりプロジェクトが中止になってしまうことがある。手戻り的な部分もありますし、あまり効率的とは言えないですよね。そんな政策的な部分でNCMがお手伝いできるようになれば、より社会に貢献できると思うんです。
それ、近々来るんじゃないですか?有識者会議のように政府が助言を求める場面で、NCMのメンバーが出てもいいんじゃないかと思いますね。まずはNCMが先陣を切って進むべきじゃないかなって思います。
隣町で同じような建物をつくっていて、連携して1個にまとめたら可能性も広がるんじゃないかな、みたいなことはあるんですよね。
最近では自治体の病院を民間と一緒につくるような事例も出てきていますよね。そういったプロジェクトにも我々が参画して、背景や課題を一つひとつ丁寧にほぐしていけば、当初よりも多面的な視点での計画や、地方の特性も取り入れた計画も立てられますし、発注方式も工夫するといった、色々な可能性が広がると思いますよ。
最終的には本当に国を動かすような存在になれるんじゃないかと想像しますね。まあ、極端な話ですよ(笑)。そういうふうに変わっていけばいいなっていう思いはありますね。
NCMの職員でありながら、テレビに出ている人もいれば、有識者会議に出ている人もいる。それって建築に関わる人だけじゃなくて、一般の人や社会に対して非常に有意義だと思います。規模がこれからも大きくなっていくと、どうなるんでしょう。今後のNCMが楽しみですね。