誰にでもできる仕事じゃないから、
自分が誇れる仕事にできる。

誰にでもできる
仕事じゃないから、
自分が誇れる仕事にできる。

新卒でマネジメント職「アリorナシ」座談会

新卒でマネジメント職

「アリorナシ」座談会

コンストラクション・マネジャー(CMr)として、マネジメントという仕事は私たちのサービスの一丁目一番地。多くの人たちとともに、その先頭に立って仕事を進めていかなければならない分、不安もつきものです。誰にでもできる仕事じゃない。だからこそ「本当に、未経験で務まるの?」という疑問が湧くのも事実です。今回は新卒入社で活躍する、各年代の職員に集まってもらい、新卒CMrは「アリか?ナシか?」を実際にプレゼンテーションしました。

MEMBER PROFILE

塚原 彩SAYAKA TSUKAHARA

Public/Educational
Institution Domain
2024年入社

「建てることを前提としない」というCMの仕事に共感しNCMへ入社。業務の奥深さや選択肢の多さに驚きを感じつつ、CMrとしての視野を広げていくことが今後の目標。

志村 真之介SHINNOSUKE SHIMURA

Office Innovation Domain
2020年入社

企業の本社・賃貸オフィスや商業施設などを中心に多様なプロジェクトを担当。高度化・複雑化が進むプロジェクトにおける最善策を粘り強く追求するのがモットー。

土田 純寛ATSUHIRO TSUCHIDA

コーポレート部門
ブランディング推進グループ
2010年入社

CMrとして歴史的建築物の保存・リニューアルや大規模研究施設の建築プロジェクトなどに携わる。現在はNCMのブランディングや広報活動を担当。

忠 快仁KAITO CHU

Public/Educational
Institution Domain
2014年入社

教育施設の新キャンパス設計や大学施設整備計画のPM/CM業務のほか、公共施設、ワークプレイスなどを担当。人や社会の幸せにつながるプロジェクトの成功を目指す。

#01 新卒でマネジメントはナシ派(土田さん)​

誰にでも向いているわけではない

土田

まず第一に、コンストラクション・マネジメント(CM)はすごく面白い仕事だと僕は思っています。それが前提にありながら正直な話をすると、新卒でマネジメント職に就くのは「ナシ」かなと考えます。「気軽な仕事じゃない」「誰でもできるわけじゃない」と感じる場面が多いからです。

1年目から親世代ほど年の離れた、企業の裁量権や決定権を持つ方々との打ち合わせも多いですし、知識や経験に裏付けられた提案が求められます。10名前後の打ち合わせに一人で出向くこともありますし、相手の立場や背景から真意を汲み取るコミュニケーション力も必要です。私は最初からCMrとして入社しキャリアを重ねましたが、5年目になっても対応できないと思うことが多くて、さすがに1年目からこの環境に向き合うのはハードルが高すぎるなと。

加えて、この仕事はずっと勉強を続ける必要があります。建物用途ごとに必要となる専門知識が違うし、例えばスポーツ施設なら運営目線に加えて選手目線や観客目線の理解も必要になるなど、業務外の学びも欠かせません。20代30代だけじゃなく40代50代でも勉強し続けていくことになります。と、ネガティブな意見ばかり並べてしまいましたが、もちろんNCMとして挑戦したい気持ちを持つ人を支援する仕組みや体制は整っています。でも、自分の経験からあえて「ナシ派」の立場で意見を伝えています。

確かに、建築プロジェクトはお客様も大きな投資をして実行するわけですから、「専門的」な勉強も欠かせませんよね。

土田

新卒の場合、考える手掛かりを持っていないんですよね。前職で設計や施工の経験がある方だったら、一連のプロセスを理解したうえでの提案ができる。一方、新卒はあくまでも研修期間中にプロジェクトの流れを一通り見たに過ぎないですから、何をすべきか分からず苦い経験をすることもある。そうしたときでも周りのサポートだったり、自分が「もう1回挑戦しよう」と思えるメンタリティも必要。「性格的に向いている方がいい」だろうなとは思います。

忠さんはうなずいていらっしゃいましたが…

特に「性格的に向いている方がいい」というのは納得です。あと、技術とか経験云々は身につけられるとして、やっぱりコミュニケーション力は大事だと思います。

コミュニケーション力が必要とされる場面というのは、やはり仕事のなかではたくさん発生しているのでしょうか?

僕はそうかなと。志村さんはどうですか?

志村

僕はあまり深く気にしていないかもしれません。もちろんお客様として最低限の気遣いはしますけど「必要以上に気を遣う」といった関係性ではないと思います。もちろん、現在関わっているお客様がたまたまそうだった、という可能性はありますが。

土田

志村さんみたいに柔和ならコミュニケーションも上手く取れて、仕事がしやすいのかなと思います。そういう関係づくりの点からも「性格的に向いている人がいいだろう」と思ったりしますね。

コミュニケーションについて、ほかに意見のある方はいらっしゃいますか?

塚原

意見というか率直な質問になるのですが、私のような新卒の場合、仕事で必要なコミュニケーション力はどうやって身につけたらいいんでしょうか?

土田

コミュニケーションに関して今思い返すと、当時私が勘違いしていたのが根本的な「CMrの立場」ですね。第三者的にプロジェクトに入り込む、公正中立の立場を考えたときに、それは設計者や施工者に対してはもちろん、お客様に対しても一緒なんです。お客様の意見が必ずしも全て正しいわけじゃない。一方で、お客様が何かを言うということは「やってほしい意図がある」ということなのだなと。その意図をちゃんと見つけてスムーズに整理して推進することが求められていたと、今では理解しています。

塚原

その点、CMrの立場だと一言一言に責任が生まれますよね。だからこそ1年目のときはお客様の前で不用意な発言をしないように意識していました。あれ、私もなぜかナシ派みたいになっていますね(笑)。

知ったかぶりで話すのは確かに良くないと思いますが、自分の意見を言うのは大切だと思います。それは1年目でも10年目でも一緒。どんどん発言していいですよ。

塚原

ありがとうございます。

#02 新卒でマネジメントはアリ派(塚原さん)​​

ミルフィーユ型の成長

塚原

私は「アリ派」。理由は「ミルフィーユ型の成長」としました。CMという仕事は、若いうちからキャリアの方向性を狭めずに、色々な経験を重ねることができると考えているからです。学生時代に建設系への就職を目指すとなると、まずは設計、施工、デベロッパーといった企業の選択肢が出てきますが、CMの仕事は設計者や施工者のように狭く深い領域ではなく、より川上の企画段階から、運用や維持管理といった川下の段階まで幅広く携わるチャンスがあります。

実際、私は1年目から先輩と一緒に10件ほどのオフィスビルのプロジェクトを担当し、建築プロジェクトがどう組み立てられているかを体感しました。深掘り型ではないかもしれないけれど、薄く広く積み重ねた経験が自分の視座を高めてくれるし、将来「この領域を深めたい」と思えばそこに進める。最初に業務の幅を持てることはメリットだと思います。多様な現場に触れ、知識を吸収して層を重ねていくこと――それが私の考えるミルフィーユです。最後に好きなフルーツを得意分野として置ける。新卒でCMに飛び込むのは賛成です。

最後にフルーツを乗せて完成。素敵ですね。皆さん、キャリアの選択肢を持ち続けられる点は共感しますか?

土田

それは思いますね。仕事をしていて「お客様の会社に行きたいな」と思うこともありましたし、お客様の建物を好きになってしまって「そのままここにいたいな」と思ったり。

私も元来飽きっぽいので、同じ仕事ばかりだと耐えられなくなると思います。そういう意味では、同じ会社にいながら様々なプロジェクトに関われるのは魅力かなと。キャリアを重ねるなかで自分がやりたいことが見つかったらいいですし、見つからなくてもそれはそれで成立する職種だと思います。

実際にキャリアを重ねていくなかで、最初は「薄く広く」とありましたけれども、その後は専門性を極めていくものなのですか?

塚原

私は将来的に専門領域を持ちたいと思っています。以前から関心を持っている街づくりなど、建築の範囲に捉われないキャリアを考えていきたいです。

薄く広くといっても、全部が全部そういうわけではありません。プロジェクトに関連する業界や企業には深い理解が求められますし、私の場合は学校関連、土田さんも研究所のことならかなりの見識がある。そういった自分の関わったプロジェクトのなかで専門性を深めていくということはあると思います。

志村

コスト領域やライフサイクルマネジメント領域については研修でもみっちりやります。これらはお客様からもよく聞かれることですし、専門性を持って答えられると、設計者との違いを出せます。企画とか計画段階で、中長期視点でのリスクを検討していただくことにもつながりますね。

#03 新卒でマネジメントはアリ派(志村さん)​​

泥臭く頑張る

志村

私は「アリ派」の一人として「泥臭く頑張る」と書きました。最初に日建設計で研修を受け、そのあとNCMでコスト領域やライフサイクルマネジメント領域を学び、オフィスドメインに配属された経験から話します。CMrには技術力が求められますが、新卒の力不足を補う方法はまさしく「泥臭く頑張る」ことだと思っています。

面倒くさいことや誰もやりたがらないことを拾い、そこでの情報をキャッチして共有する。そうすると、社内外から自分に相談が来て、チームのハブになれるんです。つまり「自分にしか分からないところを責任をもって解決する」ということです。

私たちのような新卒CMrの建築担当は設備や構造の専門家との協力は不可欠ですし、外部の設計者や施工者とも連携をしてプロジェクトを進めていきます。だからこそ若手でも泥臭く動いていけば、プロジェクトを進めるうえで十分に貢献できる。不安はあっても、「泥臭さ」を武器にできるのは若手の特権だと思っています。

「泥臭さでカバーする」とはなかなかアグレッシブな働き方ですね。皆さんいかかでしょうか。

土田

私は共感できるというか、自分にしか分からないところを責任を持って解決するというのは大事なポイントだと思います。志村さんは日建グループのコンペにも参加しているそうで、仕事をこえた取り組みにまで意欲的なところもいいですね。

新卒入社だからこそ泥臭く頑張れる時期にCMrとして過ごすか、設計者としてか、発注者側かというのはキャリアを考えるうえで重要だなと思いました。

志村

設計事務所に就職した友人からは「設計のことしか分からない」という話を聞くこともあります。もちろん設計を突き詰めているというのはあるのですが。その点、若いうちから満遍なく仕事領域を拡げられるのは新卒CMrのメリットと言っていいと思います。

塚原さんも泥臭さの重要性に共感できる部分はありますか。

塚原

そうですね。志村さんの話にあったニュアンスとは違うかもしれませんが、やはりCMrは色々なお客様と直接話すことが大事なので、実際にその現場に足を運ぶといったことは意識します。WEB会議で済まさないというか。そのあたりは泥臭いのかもしれないですね。

#04 新卒でマネジメントはアリ派(忠さん)

(技術・経験値ではなく)​役割・​関係性​・姿勢

私は新卒でマネジメントをするのは「大いにアリ」だと思っています。経験や技術がないのにできるのかという意見もありますが、あくまでもマネジメントは知識ではなく「役割」の話。むしろ大事なのは人との関係づくりや姿勢だと思っています。技術があってもマネジメントに向いているとは限らないし、逆に経験が浅くても適性や姿勢次第で十分に役割を果たせる。必要なのは、関わる人の価値観や強みを理解して、関係性を築くことです。

プロジェクトでは一つひとつが個別解で、常に学び続ける姿勢が求められます。いかにそのプロジェクトに対して真摯に取り組むか。正解がないので、いかに自分なりの答えを持っていくかが重要なのかなと思います。

その点、なるべく早い段階から「できるだけ高い視点・視座を持ってみる」ということは大切ですね。「担当者はこう言っていたが部長も同じ意見なのだろうか」「企業の社長は何を考えているんだろう」とか。それが社会のためになっているか?みたいな。そこを若いうちから養っていくという意味で、新卒でもCMに挑戦する価値があるし、姿勢さえあれば間違いなくできると僕は思いますね。

視点・視座のお話がでましたが、皆さんのご意見はいかがでしょうか。

土田

このプロジェクトはどこに向かうべきかを、あらゆる選択肢のなかから考えているんですね。「様々なプロジェクトでキャリアを積んだ忠さんならではの意見だなあ」と思ったのが率直なところです。 それでいうと、塚原さんの「ミルフィーユの上に何置くか」といったキャリアの視点だと、忠さんとしてはいかがでしょうか?

私自身、さっきも言いましたけど、割と飽き性なので(笑)。様々なプロジェクトに携わってきましたが、最後のフルーツ一つを何にするかってあまり考えていないです。色々な選択肢があっていい。だから、フルーツタルトとかの方が好きかな…

一同

(笑)

これという何か一つを突き詰めなくても、結局そのプロジェクトで培ったことが、次のプロジェクトに活きてくる。キャリアとしても「学校建築」「病院建築」など特定の用途の専門家になるとか、そういう意識はあまりないですね。「これ」と思える分野が見つかったら、そのときはそのときかな。ぐらいのスタンスです。

志村

忠さんが数年にわたり学校系のプロジェクトに携わってきたことは知っていますが「周りに負けない専門知識が身についた」と、どのあたりから感じ始めたんですか?

それは先ほど志村さんが言っていたように「自分だから分かることや答えがたくさんある」という感覚になったタイミングじゃないですかね。

志村

返ってきた…そういうことですね!

一同

(笑)

#05 CMrを目指している就活生の皆様へ​​

どんなことにも興味を持ち
自分ごとにできたら、CMの仕事は面白い。

最後に、就活生の皆様へ一言お願いいたします。まずは「ナシ派」の土田さんから。

土田

やっぱり「軽い気持ちでやってみたい」だと大変かもしれない…、そういう方にはお勧めしづらいですね。一方で、CMの仕事はいつも応用問題ばかりで、いつも新しい仕事があるし、発見がある。そんな仕事は面白いし大きな魅力を感じます。やってみたい、継続的に学ぶことができる人はぜひ来てほしいと思います。

「アリ派」の皆さんもお願いいたします。

塚原

CMの仕事は色々なことに興味を持っている人が向いているのかなと思いました。逆に「1つのことを突き詰めたい」という人は、少し遠回りになるかもしれません。でも、どちらにしても幅広い視野を持って仕事に取り組みたいという方はぜひ一度挑戦してほしいなと思いました。

志村

建築ものづくりの世界において新卒でCMrのような仕事は珍しいので、不安なところはたくさんあるかと思います。でも、自分が率先して動けば周りも見ていますし、支えてくれると思うので、心配なくやっていただければいいのかなと。会社として…というより私個人としては、難しいことや面倒なことも率先して取り組むような人が一緒に働いてくれたらうれしいと感じます。

マネジメントという職種には「きちっとしてる」「スマート」といったイメージがあるかもしれませんが、実際はそうでもなくて。話にあった「泥臭く頑張る」とか、ある種のがむしゃらさが信頼を勝ち取る世界であるとも感じています。そういう姿勢があって、自分なりに適性があると思えれば、マネジメントの仕事は務まると思いますね。

あらためて、今回のディスカッションを受けていかがでしたでしょうか。

土田

志村さんのがむしゃらさとか泥臭さが刺さりましたね。CMという仕事のベースに「がむしゃらさとか泥臭さ」があって、その積み重ねの先にお客様の信頼獲得や専門知識の習得があると思います。

志村

そうですね。まだまだ泥臭く頑張れる時期なので、引き続きアグレッシブに仕事をしていきたいと思います。

塚原

皆さんとお話ができて改めて「新卒でマネジメントは正解!」と、自信を持つことができたように感じます。

塚原さんはこれからも豪華なミルフィーユを目指して、色々な経験を積んでいってほしいです。土田さんはナシ派でしたが、心変わりはありましたか?

土田

いや、僕はナシを深めたなと…皆さんがCMrとしてそれぞれ全うされているのを聞いて、やはり誰にでもお勧めできるわけではないんだなという。でも、もう一度言いますが、CMはとても面白い仕事です!

一同

(笑)

ありがとうございました!

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