お客様だけでは
出し得なかった解答。
それこそが、CMrの存在価値
High-Tech Industry Domain
ドメイン統括
シニアディレクター(建築担当)
2009年新卒入社
森阪 史洋
経歴
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2009年
大学院を卒業後入社。当時の研修プログラムで日建設計に2年間出向し、主に商業施設の設計監理業務に従事。
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2011年
出向解除後は様々なビルディングタイプにおける中長期保全計画策定や、コストマネジメントなどに携わる。
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2023年
ドメイン制発足後はHigh-Tech Industry Domainに所属。
ドメイン統括としてのマネジメント業務の傍ら、生産・物流および研究施設を中心としたCM業務を担う。
所属、役職およびインタビュー内容は掲載当時のものです。
#01 現在の仕事内容
プロジェクトの「骨格」を、
発注者とともにつくりあげる。
森阪さんは現在ドメイン統括としてのマネジメント業務の傍ら、複数プロジェクトを担当されているとのことですが、現在の仕事内容をお伺いできますか?
現在進行中のプロジェクトでいうと、研究所の建替えプロジェクトを進めています。既存施設を稼働させながら敷地内での建替え・解体を検討している最中です。スケジュールやコスト面はもちろん、建物の将来的なグランドデザインを描いて、この敷地をどう使っていくべきなのか。将来構想などを発注者の想いを伺いながら組み立てて、プロジェクトの基本計画をつくっています。発注者とともにプロポーザル要項をまとめ、設計・施工体制をどうすべきか、そうした「骨格」をつくるところから進行している、といった状況です。
発注者の隣でプロジェクトをコントロールしていく存在なわけですね。
膨大な情報や建築品質のコントロール、コスト面もそうですね。それでいうと、私が入社した2009年当時はコンストラクション・マネジメント(CM)といえば「コストカッター」のような見られ方をされたり「何をしてくれるか分からない人」のように見られることもあったように思います。ところが時代が変わり、最近では大規模な建築プロジェクトが増えてきました。ステークホルダーの数も、ものすごく多くなっています。ゼネコンや設計者と対峙し、発注者とのあいだで利益が相反するなかで、どのように着地点を見出していけるかの部分に重きを置く発注者も増えてきた印象です。CMを入れることで、プロジェクト全体のプロセス設計と進行が建築のプロにアウトソーシングされている、というニュアンスも近いものがあると思います。
SCHEDULE
とある1日の
スケジュール
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始業・メールチェック
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Aプロジェクトに関する社内打ち合わせ
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午後の打ち合わせに向けた資料作成
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ランチ
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Bプロジェクトのクライアント打ち合わせ
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Cプロジェクトのクライアント打ち合わせ
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Dプロジェクトの次回打ち合わせに向けた資料作成
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メールチェック
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終業
#02 この仕事の魅力
建築のプロとして、ゼロからどこまでも。
CMrしかできない役割を全うする。
CM領域のお仕事の魅力ってどんなところにあるのでしょうか。
NCMに応募される方は、おそらく建築プロジェクトの川上領域に関心のある方が多いのではないでしょうか。その点、まだプロジェクトの骨格が定まってないフェーズで、スケジュールやコスト、建物規模だったりと、様々なパーツを組み合わせて一つの骨格をつくっていく。その構築から建築のプロの立場でプロジェクトに参画する。それが私たちの業態の珍しさであり、仕事の魅力と言ってもいいかもしれません。
そして実際に竣工して稼働すれば運用・維持管理のフェーズ、実際に使い続けていく段階までご一緒できますし。「第三者として」「川上から川下まで」「建築のプロとして入れる」唯一の仕事だと感じています。
非常に長い期間お客様と並走していくものだと認識していますが、森阪さん自身の大切にしていることは何でしょうか?
一番は竣工した瞬間「いい建物ができた」とお客様が心から思っていること。そのためのプロセスをサポートしているので。「お客様だけでは出し得なかった解答が出てる」っていうところが我々コンストラクション・マネジャー(CMr)の仕事の価値だと思っています。
竣工にどれだけの付加価値を与えられるか、というところですね。
それは「お客様がどれだけ深いところまで建物を理解をしたうえで建築できたか」というところに尽きますね。建築のプロジェクトって、常に課題だらけなんです。様々なリスクが潜んでいるので、将来的にそのリスクにできるだけ立ち行かないようにマネジメントしていくことはもちろん、リスクが顕在化してきたときに「どう対処するんだ」というところまで準備しておく。それは竣工したあとにおそらく答え合わせが行われることになるのですが、そこをおろそかにしまうことで、要望している建物が叶っているかどうか、発注者がよく分かっていない状態で建物が完成することになるんです。「いいものできたね」となったその先、数年数十年経ったあとでも正しい答えが出るように、発注者に働きかけていくことも大切です。
そのうえでお客様の期待をこえる答えを出していくということでしょうか。
私の場合、まずは発注者に寄り添って、その価値観を理解したいと考えています。一つひとつの解答は価値基準が違えばそれ自体が変わってしまうものなので。あとは、CMrは必ずしも結論を指し示す立場でもないのかなと。しっかりと価値観に寄り添ったうえで、技術やコスト、スケジュールの観点から「NCMの解答はこちらです」とお出しする場面もあるのですが、それを押し付けるということはしないですね。あくまで決めるのは発注者。様々な客観的指標を持って、私たちと同様の情報をご提示したうえで、発注者自身の価値基準に照らし合わせて「こういう解答じゃないか」というのを自ら考えていただく。解答の出し方としては、そんなところでしょうか。
#03 NCMの魅力
プロジェクトチームのメンバーが
気持ち良く働ける「いい職場」へ。
森阪さんの率いるプロジェクトには多いときで8-10名のNCM職員が
参加する場合もあるとのことですが、チーム内での議論はよくされるんですか。
ミーティングは頻繁に行っています。専門領域が異なる分、自分一人では分からないこともたくさんありますから。ほかのメンバーの情報や意見を聞きながら、自分の腹に落ちたかを考え、自分の言葉で発注者に説明できるところまで議論を深めるようにしています。社内で分からないことを分からないまま発注者に説明するわけにはいきませんし、低いレベルで外に出す、ということは避けたいと思っています。
技術的な見解が確かか、今の建設の市況・業界の通例はどうか、そういったことを照らし合わせて情報共有をしながら、チームとして、ひいてはNCMとして「そうだよね」と、お客様にプレゼンテーションできるレベルまで高めていくことは意識しています。
フラットな組織形態であるが故に、議論も活発になるのではないかと思っています。
私自身、チームの職員が気持ち良く働いて「いい会社だなあ」と思って働き続けてくれたらいいなと思っています。この仕事は基本的に、個人商店に近い部分があるので、各々の強みや専門性を集積して、高め合っていくことがNCMの魅力というか、ポイントかと。チームとしてはそれぞれの専門領域はお任せしつつ、ひとりひとりが自分に合った裁量を持ちながらも、一つの方向を向いている。そんなチームでいられたらいいなとは思っています。
自らのスキルを高めていける組織が、NCMにはありそうです。
NCMでは一般的なピラミッド組織になっていないので、会社の役職を目指さなくても、それなりにキャリアアップができるということは、割と魅力的なのかなと思っています。管理職にならなくても、ある程度の年収が保証されるのと、そういうエキスパートみたいなラインも用意されているので、自分の適性やキャリアを考えたときに、どういう道に進もうかというところも決めやすいのではないでしょうか。それに、働く時間もフレックスですし、出社や在宅、リモートワークも選択できる。裁量がある分、フレキシブルな働き方が可能ですし、それが自由なキャリア形成にもつながっていますよね。