発注者の「いい決断」に
欠かせない存在へ成長したい
Life-Cycle Management Domain
アソシエイト(建築担当)
2023年新卒入社
野田 奈未紀
経歴
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2021年
大学院に進学して建築計画系の研究室に所属し、意匠設計を中心に学ぶ。
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2023年
NCMに入社。業務に関する座学のほか、公共事業の発注支援を学ぶOJT研修に励む。
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2025年
建物の改修・保全を担うドメインに所属し、スポーツ施設の改修プロジェクトなどを担当。
所属、役職およびインタビュー内容は掲載当時のものです。
#01 現在の仕事内容
建替え前も、建替え後も、
愛され続ける建物を目指して。
野田さんは入社3年目とのことですが、現在の仕事内容をお伺いできますか?
現在は、3年目の研修として建物を長く使い続けるための改修計画である「中長期保全計画」のつくり方を学んでいます。その研修と並行して関わっているのが、スポーツ施設のプロジェクト。その施設は戦後復興の最中に建設されたこともあって、ちょうど今、建替えが必要な時期にきているんです。そこでの私の立ち回りを表現するとしたら、毎週のようにディスカッションを重ねながら、実際に建物をつくる設計者や施工者の選定をお手伝いする、いわば「パートナー」「相談役」といったところでしょうか。
発注者とコミュニケーションを密に取る仕事なんですね。
プロジェクトに携わって率直な感想はいかがですか?
競技への思い入れを持っている担当者なので、一緒に仕事をしていて楽しいですね。競技の審判員や選手の方々に対するヒアリングに同行すると「とにかく広くしてほしい」「宿舎の設備を充実させたい」などの要望をいただくことがあります。その要望をもとに打ち合わせを重ね、実現可能な条件を一つずつ決めていく。設計前の条件整理としての「基本計画」を練りあげる仕事が中心です。プロジェクト自体、時には100億円以上となる場合もあって…スケールが大きすぎて上手く実感が湧きませんが、適宜アドバイスをもらいながら仕事を進めています。
野田さんは現在3年目でしたね。NCMでは研修期間中ということですが、1-2年目はどんな過ごし方をされていたんでしょうか?
入社して2ヶ月間は集中してソフトウェアの使い方を学びました。そのあと、すぐコンストラクション・マネジャー(CMr)としての実務=OJT研修というカタチでプロジェクトに入ることに。「チューター」と呼ばれる教育担当の先輩に同行してお客様との打ち合わせに参加しながら社内での資料づくりも行うなど、バタバタと1-2年目を過ごしました。チューターはその年ごとに違う部署の先輩につき、仕事を進めました。
SCHEDULE
とある1日の
スケジュール
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始業・クライアントオフィスにて定例会議
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昼食・帰社
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オフィスにてAMの定例会議の議事録作成
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中長期保全計画の検討に関わる研修を受講
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翌日の提案に向けた資料作成
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終業
#02 この仕事の魅力
プロジェクトの「何でも屋さん」
「通訳」として、自分の強みを発揮できる。
そんな野田さんが考えるCMrの仕事の魅力について教えてもらえますか?
先ほど「パートナー」「相談役」という話をしましたが、発注者の一番近くで会話ができるところに魅力を感じています。ものをつくるのではなく「相談を受けること」が仕事になっていることが、学生時代にCMrをやりたいと思ったきっかけなんです。だからこそ、自分が役に立てている実感を持ち続けられると感じています。その分、資料づくりや説明の仕方、人柄など全てを通して、自分自身の力をものすごく試されている気持ちです。
「こうやって力を試されるんだ」と実感したエピソードがあればお聞きしたいです。
以前「市役所の旧庁舎跡地に広場をつくる」という、NCMでもあまり前例のないプロジェクトに参加したことがあります。テーマは2つありました。一つは「防災」。河川の氾濫で1階部分が浸水する恐れがある立地なので、新庁舎の2階に避難できるようにすること。もう一つは「市民広場」として、住民が遊びに来られる場所にしたい、さらにレンタルスペースとしてイベントも開けるようにしたい、という要望です。しかし、広場のボリューム感や、発注者が「こういう施設がベスト」と思うイメージを引き出すのは本当に難しかったですね。どう説明を重ねれば納得してもらえるのか、かなり悩みました。
そこで上司から「計画パターンをカテゴリー分けしてたくさんつくろう」と指示を受け、配置のパターンを左右に寄せてみたり、ピロティをつくって遊べる工夫を凝らしたり、とにかく図面を描いたんです。10パターンを考えて、具体的な使い方の想像が膨らむように模型も発注しました。通常、CMrの仕事で模型づくりはしないのですが、マネジメントの域をこえたそうした仕事のおかげで発注者の理解も深まり、施設の使い方の議論も活発にできたかなと。あの手この手を尽くした結果が、発注者の「いい決断」につながる。そこに仕事のやりがいを感じました。
まさに「模範解答はない」解決策の出し方なのかなと思いますが、そんな「CMr」という仕事を一言で表すとしたらどうですか?
「何でも屋さん」です。CMrの業務の定義って意外と曖昧で、図面も描きますし、プロジェクトによっては運営についてのコンサルティング的な話もします。聞かれたことには何でも答えられるようにしておかないといけないため、その分幅広い知識が必要になります。それともう一つ、「通訳」です。発注者が想定する建物イメージを掘り起こして、基本計画を通じて設計者に伝わるよう翻訳したり、打ち合わせのなかで技術的な話題が出たときにも発注者が分かるように解説したり。「発注者の想いをカタチにする」「発注者が分からない箇所を理解できるように説明する」という意味では、通訳のような仕事だと感じています。
相談者として色々なやり方で、発注者にとって納得できるプロジェクトにしていく仕事なんですね。野田さん自身、CMrの仕事がピッタリなのでは?
まだ駆け出しではあるので、どうなんでしょう(笑)。学生時代の話でいうと、私は軽音楽サークルに所属していたのですが、どうも揉めごとが多く、それらを仲裁する立場だったり。接客業のアルバイトをしていたとき、色々なお客様に対応してきたというところで、誰に対してもフラットに話せるというところはあるかもしれません。仕事に置き換えると、設計者は設計する建物への強いこだわりを持って取り組まれることが多いと思います。一方で私の場合は「特定の答えにこだわりすぎない」立ち位置で、プロジェクト全体を俯瞰して見られることが強みだと感じているので、「相談者である」という立ち位置には適性があるのかなと思っています。
#03 NCMの魅力
先輩方との距離の近さをスキルに変えて、
自身もNCMのロールモデルに。
NCMの好きなところを教えてください。
所属する大阪のオフィスは「大阪おせっかいオフィス」という名前がつけられていまして、これがその名の通りなんです。コーヒーを飲みに行けば近くの人が話しかけてくれたり、その流れで仕事のことも相談してみよう、といったことがしやすいなと感じます。オフィスではいつもオープンな場所を選んで仕事をしているので「頑張ってるね」と声をかけてもらえることもあります。若手を見守ってくれている、そんな居心地の良さに魅力を感じますね。入社するまでは、OJTの担当者って「若手の先輩」というイメージでしたが、NCMではプロジェクトを複数持つ、経験豊富な人がチューターとしてつく場合もあるので、活躍している人の話し方や準備の仕方まで一挙手一投足、勉強させてもらえるのがありがたいです。
先輩のケースを見て自分のこれからをイメージしやすい、といったところでしょうか?
そうですね。働き方についても、先輩が出産・子育てをしながら、時短勤務であっても責任あるポジションを担当されていると伺いました。その方も新卒入社ですし、私自身も将来を見据えながら、ライフステージが変わったあともプロジェクトチーフのような責任あるポジションだったり、後輩を教えるチューターを任せてもらえるよう成長していきたいなと思っています。
研修が明けてからの成長も楽しみです。そのうえで磨いていきたいスキルや今後の目標はいかがですか?
私たちの仕事では、建築に関わる技術面の知識があることは大前提。CMrとして発注者の信頼を勝ち取るためには、そのうえでのマネジメントやコンサルティングの能力が求められるので、その両面からスキルを磨いていかなければと思います。現在関わっているスポーツ施設などのプロジェクトはNCMの案件としてはかなり特殊な領域ですし、提案書づくりなどはかなりたくさん経験させてもらっているので、そうした強みをしっかりとアピールしていきたいと思います。あとは先ほどの子育てのお話も含め、「自分もロールモデルになるんだ」という志を持って、自分なりのキャリアを歩んでいきたいです。