施工管理で培ったスキルを
ベースに、お客様の
想いにこたえるCMrへ
Quality Management Domain
ディレクター(施工担当)
2023年中途入社
髙橋 亮太
経歴
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1995年
大学卒業後は大手ゼネコンに入社し、国内外の建築現場で施工管理の業務を担う。
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2018年
施工責任者である「作業所長」へと昇進し、建築現場を統括する役割へ。
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2023年
NCMに入社。幅広い建築プロジェクトの企画から施工に至るフェーズのCM業務を担う。
所属、役職およびインタビュー内容は掲載当時のものです。
#01 現在の仕事内容
行政とともに卸売市場の
再整備計画を進める。
まずは現在の仕事内容についてお伺いできますか?
直近でいうと、全国に点在する卸売市場の再整備計画に携わっています。現在進行形で稼働しているのは3つですね。市場の建物というのはほとんどが築50年を越えていて、老朽化がひどいわけです。その一方で、地方は人口減少が進んでいて、加えて生産者の高齢化により野菜や果物、海産物の取扱量も減少傾向です。もっとコンパクトな建物に替えたり、改修を行うことによって生まれた余剰地を、色々な事業者、例えばショッピングモールや道の駅といった、地域が活性化するような民間の事業と結びつけて地域を豊かにしていこうという再生支援ですね。
卸売市場では多くの方との利害関係も発生しますよね?
金銭的な話だと、行政側の予算が逼迫している一方で、建設に関する費用は物価上昇の影響もあり年々上昇、その乖離は大きくなっています。そんな状況のなか、行政側は少ない面積でコンパクトな建物にしたいという要望がある一方で、卸業者さんや仲卸業者さんなど市場で働く方々は、広々と使える現状の使い勝手に満足している、という相反性があるんです。そんな両者の合意点を探るために、効率経営の手法を一緒に考えたりしています。様々な利害関係を持つプロジェクトのステークホルダーのあいだに立ち、様々な協議を通して合意形成を図っていくことも、我々コンストラクション・マネジャー(CMr)に期待される大きな役割だと思います。
建築に関する費用や工数について、もともと施工管理のプロとしてキャリアを重ねた髙橋さんだからこその強みがありそうです。
建物の企画・計画段階における建物に関する具体的な資料や設計図がない状況で、想定しうる条件設定を行い「このぐらいの建物を、このぐらいの工期とコストでできます」といったプロジェクトのボリューム感を、ある程度の精度でお客様にお伝えすることができるのは、長年の施工管理のキャリアがあるからですかね。ゼネコン出身の技術者が多く在籍するNCMは、「施工性を考慮した実現性が高い助言ができる」という面によって、多くのお客様から信頼をいただいているのかもしれません。
SCHEDULE
とある1日の
スケジュール
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始業・当日のTo Do項目をチェックしたり、未チェックメールを確認し、一日の自分の動きをイメージ
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施工段階のAプロジェクトへ移動
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クライアント・設計・施工者とのAプロジェクトの現場定例会議に出席
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昼食、オフィスへ移動
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出社、オフィスにてデスクワーク
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WEBにてBプロジェクト社内ミーティング
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Cプロジェクト定例資料作成などのデスクワーク
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終業、帰宅
#02 この仕事の魅力
職人の方々が誇りを持てる
建設業界に貢献したい。
長年施工管理のキャリアを重ねたなかで、
そもそもなぜCMrを次のキャリアにしようと決意されたのですか?
もともとはスーパーゼネコンと呼ばれる建設会社で28年間、建築工事の現場監督をしてきました。2018年からは作業所長を務め、現場監督として一通りのキャリア形成はできました。転職時には「なぜ作業所長にまでなったのに」という声もあったのですが、長年建設現場で育ってきたので、「現場の職人さんたちが誇りを持って働ける」そんな業界をつくっていかないと建設業界は将来ダメになる、という気持ちが大きかったんですね。当時の仕事のなかでできることに限界を感じたこともあり、もっと川上、発注者に近い立場から建設業に貢献できる仕事をしていきたいと、コンストラクション・マネジメント(CM)への転職を決意しました。
実際に転職を経て、CMの仕事にやりがいや魅力を感じている部分はありますか?
現場監督時代は、一つの現場に関係する人間関係がベースでしたが、CMの場合、仕事でお会いする人のバリエーションが比べものにならないぐらい広いですね。また、基本計画から発注、設計、施工、そのあとの運用や改修も含めた建物の全てのライフサイクルに関わるため、実に様々な人とのやりとりが発生する。それが魅力の一つだと感じています。
ゼネコンのように「これ私たちが建てました」という、建物という目に見える成果物はないかもしれませんが、様々な関係者の利害を調整しながらプロジェクトを主体的に牽引していくのは、さしずめオーケストラの指揮者のような仕事だとも思います。自分たちのやる気と行動次第でプロジェクト、ひいては業界や社会を動かしていくことができるんじゃないかと考え、それが日々の業務のモチベーション向上につながっています。
そうしたプロジェクトを動かしていくうえで、髙橋さんならではのポリシーもありそうです。
一番大切にしているのは、当たり前の話かもしれませんが、「ちゃんと話をする」ですね。今でこそWEB会議が増えましたが、できれば直接会って顔を見てコミュニケーションを取るのが基本と考えています。前職が現場監督だったこともあって、発注者・設計者・監理者・専門工事業者といったプロジェクト関係者と話をすることで彼らの想いを共有して、建物というカタチにしてきたからですかね。それと、話をするときは笑顔を絶やさないように。いつでもウェルカム、お話をお聞きしますよというオーラをまとう、みたいなことは心がけていますね。そういったコミュニケーションの積み重ねが、信頼となり、ひいてはプロジェクトの成功につながると思っています。
#03 NCMの魅力
多くのプロフェッショナルに、
意見やアイデアをもらえる環境。
入社してから感じたNCMの魅力についてもお聞かせください。
NCMには施工はもちろん、設計や法規、ライフサイクルに至るまで、様々な分野のプロフェッショナルが在籍しています。建物に同じものは2つとない、つまり模範解答がないのがCMという仕事なわけですが、だからこそ色々な解答の選択肢が考えられるわけです。そのなかで「これがベストです」という選択肢を探すときに、たくさんのプロフェッショナルに意見をもらえる環境というのは非常に大きいと思います。実際プロジェクトのなかでお客様にヒアリングを重ねている際に、お悩みの種類によっては私では解決できないことも多々あるんですけど、「社内のあの人に相談してみよう」と思えることで、お客様に対して「それは分かりません」でなく「後日回答します」と返事ができるので、信頼につなげることができますよね。
組織形態もフラットということで、相談もしやすそうです。
転職してきた同僚の話を聞くと、プロジェクトチーフに与えられる裁量権も含めて、他社と比較してもかなり自由にやらせてもらっているという実感がありますね。上司部下の関係性も、前職では役員は雲の上の存在といった感じでほぼ接点はありませんでしたが、NCMの役員は非常にフレンドリーというか、職員と一緒の空間でバリバリ仕事をしていますからね。前職でのキャリアが長かった私にとっては驚きの光景でした。
昨年は、会社のVISION2028という中期経営計画の策定に参画させてもらったのですが、入社して2年程度の私を人選してくれるところに会社の懐の深さも感じました。親会社である日建設計のカラーなのかもしれませんが、個人を尊重するフラットな組織だからこそ、入社間もない職員の意見も積極的に取り入れてくれるところがあるのだと思います。
最後に、今後の目標を教えてください。
職人さんはじめ、建築業界で働く全ての人が働きやすく、自分の仕事に生きがいを持てるような業界にしていきたいなと思います。もともと社会貢献に対する関心があって、ボランティア活動などにも興味があるんです。ウクライナ紛争をはじめとして世界情勢的にも建物を含めたインフラが破壊されている現実があるわけですし、今後それらの復興ということが色々な意味で重要になってくると思います。国内外でCMスキルを磨き、今までのキャリアを活かして、そうしたインフラ復興活動にも貢献していきたいですね。