マネジメントの先で、
建築の枠にとどまらない解答を
Sustainability & ESG Domain
ドメイン統括
シニアディレクター(電気設備担当)
2019年中途入社
竹原 由香里
経歴
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2003年
大学卒業後、総合設計事務所に入社。以来16年間電気設備の設計監理者を務める。
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2019年
建築プロジェクトの川上に携わりたいという思いからNCMに転職。
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2023年
Sustainability & ESG Domainに配属。2025年にはドメイン統括となり、NCMの業務領域拡大に挑む。
所属、役職およびインタビュー内容は掲載当時のものです。
#01 現在の仕事内容
既存のCMサービスをこえて、
社会課題解決の糸口を提供する。
竹原さんは現在サステナビリティ&ESGドメインを統括する立場と伺ってますが、課題解決のアプローチも通常のコンストラクション・マネジメント(CM)業務とは違うのですか?
SDGsをキーワードに語られる社会課題に対しても、NCMが解決の糸口を提供できるのではないか。そんな事業戦略から発足したのが、私の所属するサステナビリティ&ESGドメインです。建築プロジェクトに収まるCMサービスをこなす一方で、建物改修の際には「サステナビリティな施設を目指すにはどうしたらいい?」と相談を受けたり、お客様が提供するサービスについて、建築目線から課題をあぶり出す壁打ち相手になったり。「既存領域にとどまっていたら、既存のサービスしか生まれない」というマインドから、通常のマネジメントにとどまらず、コンサルティング領域まで仕事のレイヤーを高めていくようなアプローチをしています。
領域外の業務にも、CMのノウハウは活きてくるものなのでしょうか?
建築は設計や施工のフェーズを含めて、一般的に有資格者でないと務まらない職務です。そのため、CMは常に法的根拠や社会的な影響を意識しながらプロジェクトを進めていくというのが仕事の根底にあります。新領域においてもそうしたリスクを可視化して、お客様に対してもエビデンスを持って説明して納得を得るプロセスを踏むので、お客様にとっては安心感につながっているのではないでしょうか。それと、建築プロジェクト自体が多くのステークホルダーとともにつくりあげていくものなので、CMで培ったマネジメント力は大いに発揮できるという気はしますね。
ベースとなるCMの「マネジメント」を武器に、領域の外に一歩を踏み出していくのですね。
一例を挙げるとするならば、現在蓄電池生産を中心とした工業団地の開発に向けた予備調査業務を担っています。通常のCM領域ですと土地の選定業務にとどまるようなプロジェクトですが、「NCMなら何が提案できるか」を考えます。
実際、現地は津波や台風といった自然災害の影響を受けやすい地域でもあり、企業を誘致するためにはリスクを評価するとともに、さらなる付加価値が必要だろうと考えました。そこで、私たちは「この工業団地そのものを再生可能エネルギーで運営しましょう」とご提案しました。蓄電池がエネルギーの効率化に寄与する製品ですから、生産過程そのものから社会のエネルギーインフラに貢献していく。誘致した企業の生産活動がよりサステナブルであることはほかの工業団地とは一線を画す付加価値につながるのではないかと考えました。コンサルティングの観点から、そんなストーリーを見出すのも私たちの役割と捉えています。
SCHEDULE
とある1日の
スケジュール
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始業・在宅にてA案件の資料作成
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ランチ
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クライアントに訪問しプロジェクト打ち合わせ
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付近のシェアオフィスで事務作業
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クライアントとWEBミーティング
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オフィスに戻りクライアントとWEBミーティング
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終業
#02 この仕事の魅力
お客様との何気ない会話から、
生まれる答えがある。
そんな竹原さんが考える、CMの仕事の魅力について教えてもらえますか?
10人のコンストラクション・マネジャー(CMr)がいれば、10通りのプロジェクトへのアプローチがある。そんなCMのあり方自体がとても魅力的だと思っています。私の場合、人によっては雑談と言われるような会話も含めて、お客様との普段のコミュニケーションをとても重要視しています。プロジェクトを進めていくのは一人ではありません。関わる人全員が「よりいいものをつくりたい」という想いを共有して進んでいくものだと私は考えています。上手くいかないことがあっても「関係者とみんなで苦楽をともにする」ことが結果的に良い方向に軌道修正することにつながることもあります。お客様に「CMrがいてよかった」と喜んでいただくことを一つの目標にしているので、雑談を含めてたくさんの会話をしながら一緒になって考えるのも、CMのアプローチの一つだと考えています。
お客様との会話のなかにもたくさんのヒントが隠れていそうです。
発注内容を紐解くだけでは、本当にやりたいことが見えてこないことは多いですね。以前、ボートレース場に太陽光発電設備を導入するというプロジェクトありましたが、早速現地でお話してみると、再生可能エネルギーの導入によるカーボンニュートラル実現だけではなく、地域に還元していきたいという話も出てきたんです。
私たちからは、せっかく発電設備を導入するなら防災拠点として、街の人たちが避難できる施設にしましょう。そして災害時だけじゃなく、街の人が普段から訪れて「防災を知ることができる施設」にしましょうと、そんなプロジェクトへと広がっていったんですよね。結果的に施設内には防災について学べるコンテンツを発信できるサイネージも設置しました。お客様と会話したからこそ、そのコンテンツの重要性にも気付けた事例です。たくさんのいいアイデアをいただけたと、お客様にも非常に喜んでもらえましたね。
それもNCMならではの付加価値のつくり方なのですね。
私自身もともとは設計事務所に所属し、電気設備の設計監理を主に担当していましたが、仕事の成果として実際にカタチになったものを目にする機会が多くありました。その点、私たちCMrの仕事は、プロジェクト自体は目には見えませんが、「お客様が満足してくれている」ことや、「自分の工夫や試行錯誤がダイレクトに成果につながる」ことといった、うれしさややりがいは今でも感じていますね。
#03 NCMの魅力
やりたいことは社長にも進言できる
風通しの良い職場。
竹原さんが考えるNCMの魅力を教えてください。
非常に「大人」な人が多い印象です。相手のことを尊重する、ということが普通にできてしまう。働き方や仕事への向き合い方が人それぞれなのはいうまでもないですが、その違いを尊重する職員ばかりだなと思います。それもあってか、職員同士の風通しの良さを感じますし、必要なことや、やりたいことを直接社長に言ってもいいという企業文化にも表れている気がしますね。反対にいえば、受け身な人にはあまり向いていない、ということにもなると思います。私の場合は言われたこと以上に自分がこうしたほうがいいと思うことを、生意気に発言していたりします(笑)。
プロジェクトだけでなく、社内での活動も同じマインドでされているとか?
オフィスの模様替えリーダーみたいなことをやりましたね。家具を売却・新調したり、ロッカーの配置変えをしたり、植栽を入れてみたり。「自分たちのオフィスをより良くしよう」と思えば、すぐさま行動に移してしまう。そんなところは現業との垣根もないんじゃないかなと思っています。自分の周りの人たちを満足させられなくて、お客様のことを満足させられるはずがないんです。素敵なオフィスをつくろうと現業ではしているはずなのに、自分たちのオフィスは...では説得力がないじゃないですか。関わる人がいかに前向きに取り組めるかを考えるのは社内の活動も社外のプロジェクトも同じだと思っています。
建築以外、CM以外の領域にも可能性は拡がっていきそうです。
「自分が何かに貢献したい」という気持ちは常々ベースにあって。特に今は現業で取り組んでいる「社会課題」の解決に向けた取り組みを進めていきたいなと考えています。先ほどボートレース場のプロジェクトについてお話しましたが、ドメインとしてもメガソーラー開発の支援を行っています。でも個人的には、太陽光発電設備や事業の課題も多くあると考えています。時にはずさんな工事が行われてしまって、災害につながってしまう事例をメディアで目にします。処理はどうするのか、景観は大丈夫なのか。再生可能エネルギーをより正しくカーボンニュートラルにつなげていくためには、もっと長期的な目線でサービスを提供しなければいけない。
現在のNCMでは建物のライフサイクルマネジメントの観点から、数十年単位で試算・検証するサービスを提供しているのですが、太陽光発電についても同様に、維持・管理、そして廃棄したあと、その土地をまたどう活かしていくかというライフサイクルでサービスを展開していくことを考えています。サステナビリティに関する価値観も、今後変わっていくことでしょう。そうした5年くらい先の動きをどうやってキャッチアップ、拡大していくかも見据えながら、日々の業務に取り組んでいきたいと思っています。