1. 企画

建築プロジェクトの初期段階では、将来の方向性を左右する重要な判断が数多く発生します。企画フェーズは、「なぜ建てるのか」「何を実現したいのか」を明確にし、構想を事業化可能な計画へと整理する段階です。敷地条件や法的要件、社会的ニーズ、将来の運用方針等を踏まえ、プロジェクト全体の目的と方向性を定めます。
日建設計コンストラクション・マネジメント(NCM)は、中立的な立場から、発注者の構想整理、事業性評価、マスタースケジュール策定、概算コスト検討等を通じて、初期段階の意思決定を総合的に支援します。
企画フェーズでの検討は、後続の計画・設計・発注・工事フェーズの品質・コスト・スケジュールに大きな影響をおよぼします。NCMは、建設の実現可能性を冷静に見極め、関係者が納得して判断できる環境を整えます。
本ページでは、企画フェーズにおける主な検討プロセスと、NCMが発注者の意思決定をどのように支援するかを紹介します。
1-1 プロジェクト企画・構想支援(建設地の検討、デューデリジェンス、支援も含む)

建物を建てるという意思決定の背景には、「なぜ今、どこに、どのような施設をつくるのか」という発注者の目的や課題があります。企画段階では、こうした根本的な問いに向き合い、事業性や実現可能性の視点から構想を言語化・構造化することが、プロジェクトの成否を左右する重要な起点となります。
NCMは、発注者の立場で中長期の事業戦略や施設機能、組織構成、財務条件、将来的な運用方針等を多面的にヒアリングし、背景情報を丁寧に整理します。加えて、建設以外の選択肢や既存施設の活用を含めた複数の進め方を分析し、それぞれの利点や制約を可視化することで、発注者が納得して判断や意思決定できる環境づくりを支援します。
また、初期段階から関与するステークホルダーの洗い出し、用地・法的条件・行政協議の確認、既存建物の調査やデューデリジェンス等、プロジェクト初動に必要な検討も一貫して対応。意思決定に必要な前提条件や検討論点を整理し、社内合意形成や稟議取得に必要な資料の整備もサポートします。
「なぜ建てるのか」「どう進めるべきか」「どの選択肢が最も適しているか」といった本質的な問いに対して、NCMは企画・構想段階における多面的な検討を通じて、発注者の事業構想を現実的なプロジェクトとして具体化する支援を行います。
1-2 マスタースケジュール検討

プロジェクト全体の見通しを早期に立てることは、計画の実現可能性や進め方を判断するうえで欠かせません。NCMは、企画・設計・発注・工事・引渡し・開業・事業開始に至るまでの主要な工程を俯瞰し、各フェーズの論点や関係性を整理した「マスタースケジュール」の策定を支援します。
建設プロジェクトでは、設計の進め方や発注方式、予算審議・稟議取得、行政協議、テナント調整、移転計画等、発注者毎の内部事情や制約がスケジュールに大きな影響を与えます。さらに、物価や人材の動向、サプライチェーンの変動といった外部要因による遅延リスクも加味し、NCMは各要素の洗い出しと分析を行ったうえで、スケジュールの考え方や進め方の選択肢を整理し、それぞれについて、メリット・リスク・判断ポイントを明確にしたうえで、発注者の意思決定を支援します。
また、意思決定のタイミングやステークホルダーとの調整要所をあらかじめ織り込むことで、実行可能かつ柔軟性のあるスケジュール設計につなげます。マスタースケジュールは単なる工程表ではなく、プロジェクトの成功を左右する「戦略の骨格」といえる存在です。NCMは、中立的かつ俯瞰的な立場から、最適な進行計画の立案を多角的に支援します。
1-3 ボリュームスタディ検討等フィジビリティスタディ

設計フェーズ以降の変更はコスト・スケジュールへの影響も大きくなるため、構想段階で「将来像を描ききる」ことが、プロジェクトの質と効率に直結します。NCMは、発注者の想いをカタチにする起点として、対話を重ねながら多角的な視点でイメージ形成を支援し、発注者の想いの実現に向けて支援します。
計画初期の段階では、敷地特性や法的条件に加え、事業の基本要件や概算事業費、将来的な運用方針等を踏まえ、構想の実現可能性を多面的に検証することが重要です。NCMは、建物規模や配置、延床面積、収容人数、運用動線等を整理した複数の構成案を検討し、事業性・コスト・スケジュール・将来拡張性といった観点から総合的なフィジビリティスタディを実施します。
具体的には、容積率や斜線制限等の法的条件、日照や眺望、隣地関係といった敷地特性、搬出入計画や駐車スペース、ゾーニング等、空間構成上の要素を整理・分析。建設コストや仕様、必要諸室の機能過不足、ライフサイクルコスト等も加味したうえで、各案の利点や課題を可視化し、発注者が目指す事業の成立性を検討します。
さらに、段階整備や用途変更の柔軟性、施設の更新・保守性といったLCM(ライフサイクルマネジメント)の視点も踏まえ、中長期的に持続可能な構想かどうかを確認。こうした前提条件や制約を早期に抽出・整理することで、構想段階における的確な判断と社内合意形成を支援します。
NCMは中立的な立場で、発注者にとって最適な構想を描くための選択肢と判断材料を多角的に提示し、プロジェクトや事業の実現に向けた初期検討を強力にサポートします。
1-4 コストアロケーションの整理

プロジェクトの初期段階において、「何に、どの程度、どのタイミングでコストが発生するのか」を適切に把握することは、事業の成立性や将来的な予算管理、リスク管理に直結します。単なる建設費の試算にとどまらず、事業全体を俯瞰するコストアロケーションの整理は、計画的な意思決定を支える基盤となります。
NCMは、基本構想や施設要件、将来の運用条件を踏まえ、設計・監理費、工事費、別途工事費、移転費、開業準備費、什器・備品費、テナント工事費等を含む「総事業費」の枠組みを設定。要求水準と実現性のバランスを見極めながら、コスト配分の優先順位や増減要因を整理し、複数のシナリオを比較・検討します。
また、将来的な予算調整や変更に備え、各項目の優先順位や柔軟性、見直しの視点も踏まえて判断材料を提示。資金調達計画や社内稟議プロセスを見据えた算出タイミングや説明資料の整備等、プロジェクト推進に必要な実務支援も行います。
初期段階から中長期的な視点でコスト戦略を構築することで、予期せぬコスト増や計画の混乱を未然に防止。NCMは、中立的かつ戦略的な立場から、持続可能で現実的な事業計画の実現に向けたコストマネジメントを多角的に支援します。
NCMは中立的な立場で、発注者にとって最適な構想を描くための選択肢と判断材料を多角的に提示し、プロジェクトや事業の実現に向けた初期検討を強力にサポートします。
1-5 事業性判断の支援

建設プロジェクトにおいて、「事業として本当に成立するか」を早期に検証することは、プロジェクト全体の進行可否を左右する極めて重要なステップです。特に、多数の関係部署が関与し、投資判断に至るまでに多くの合意形成が求められる事業では、初期段階での客観的な評価が、円滑な進行と最終的な成果に直結します。
NCMは、発注者の目的や意思決定プロセスを踏まえながら、概算工事費や総事業費、収支計画、稼働率、運用収益等の財務的観点に加え、敷地条件、法的要件、市場動向、将来的な運用体制といった多面的な視点から事業性を整理・分析。実施の可否やタイミング、適切な進め方について、複数の判断軸を明確化し、納得感のある判断を支援します。
また、収益施設だけでなく、庁舎・研究施設・医療施設等の公益性の高いプロジェクトにおいては、社会的意義や維持管理コスト、運用負荷等の要素も含めたトータルでの実現性を検討。事業の背景にある目的や公共的価値にも目を向け、意思決定に必要な情報を丁寧に整理・可視化します。
NCMは、中立的かつ専門的な立場から、発注者が社内外の説明責任に耐えうる判断を下せるよう、情報と選択肢を的確に提示。複雑な条件下でも発注者が迷わず判断できるよう、意思決定に必要な判断軸と選択肢を整理・提示する役割として、事業性評価の段階からプロジェクトを力強く支援します。
1-6 デザインイメージの検討支援

建築プロジェクトの初期段階では、「どのような空間を実現したいか」「この施設でどのような体験を提供したいか」といったイメージや期待が、まだ抽象的で言語化されていないことが少なくありません。こうした想いや価値観を建物のカタチへと落とし込むためには、構想段階からの丁寧な対話と、設計に先行するコンセプトの整理が重要です。ここでの方向づけが曖昧なまま進めば、設計段階に入ってから「イメージと違う」「運用に合わない」といった齟齬が発生し、手戻りや再設計につながるリスクが高まります。
NCMは、建物の利用者や事業者の視点に立ち、空間体験や機能要件を踏まえながら、初期の段階から「目指すべき姿」を具体化する支援を行います。ヒアリングやワークショップを通じて、発注者や関係者の価値観を丁寧に引き出し、全体構想や要求水準との整合を図りながら、実現性あるデザインイメージの形成に貢献します。
また、空間のコンセプトや演出、外観・内装イメージ等については、必要に応じてスケッチや参考事例、ゾーニング案等も用いて議論を可視化。複数案を比較しながら、関係者の合意形成をスムーズに進める仕組みを構築します。
設計に入る前段階でデザインの方向性を明確にしておくことで、設計の自由度とスピードを両立し、プロジェクト全体の整合性と完成度を高めることができます。美しさと機能性、事業性と運用性を兼ね備えた、説得力あるデザインの実現に向けて、NCMが初期から伴走します。
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