5. 工事

工事フェーズでは、施工の進行に伴い、工程確認・設計変更・検査対応等、発注者に多くの判断が求められる段階です。現場では、品質・安全・コスト・工程といった多様な要素が同時に動くため、状況を的確に把握し、タイムリーに意思決定を行うことが重要です。
日建設計コンストラクション・マネジメント(NCM)は、発注者の立場から工事全体を俯瞰し、定例会議や分科会を通じて現場の状況を把握します。施工図・工程・品質・コスト・安全の整合を確認し、関係者間の合意形成を促進。設計変更や調整事項が発生した際も、中立的な立場から合理的な判断を支援します。
さらに、検査・是正対応・再発防止策の整理を支援し、品質・安全・記録性の確保に貢献します。NCMは、現場の課題を早期に把握・整理し、発注者が安心して判断できる環境を整備。現場と計画の両面から課題を先読みし、確実な引渡しに向けた戦略的マネジメントを行います。
5-1 工事運営に関わる各種調整、助言

工事フェーズは建設工事が始まり、施工者を中心に設計者、サブコン、建設資材メーカー、行政、近隣関係者等、多くの関係者が関与します。現場では、施工の進捗確認や仕様変更、各種検査等、多岐にわたる判断が発注者に求められ、関係者間の調整と意思決定が連続して発生します。
NCMは、発注者の立場を尊重しながら、現場に偏らない中立的な視点から、情報の交通整理と判断支援を行います。定例会議や分科会の設計・運営、議事録や課題管理表の整備、行政協議や近隣対応の支援、工程・仮設・安全等、各分野の調整に至るまで、現場運営の基盤づくりを担います。複雑な関係性の中でも、情報伝達の遅れや認識のずれが起きないよう、課題や論点を可視化し、建設的な合意形成を支援します。
また、進行管理にとどまらず、現場で発生する設計・仕様変更や課題対応についても、デザイン性や機能性、将来の維持管理までを見据え、多角的な視点で助言を行います。発注者が納得して判断を下せるよう、必要な論点を整理し、背景や判断の影響を分かりやすく提示します。
工事の現場では、設計段階以上に、より具体的な仕様の確定や判断、関係者間の調整が日常的に発生します。こうした状況の中で、NCMはその都度、発注者の意図と方針が正しく共有されるよう働きかけ、プロジェクト全体として整合の取れた判断がなされるよう支援します。計画・設計と現場の橋渡し役として、戦略的かつ柔軟に対応し、円滑な工事段階の進行を支えます。
5-2 工事計画に基づく実施状況の確認

工事フェーズでは、設計図や施工計画に基づいて各種工事が進行しますが、現場では天候や周辺環境、作業の進捗といった要因により、状況が日々変化します。全てが計画通りに進むとは限らず、柔軟な対応や調整が求められる場面も多く発生します。また、施工性や納まり、仕様変更等により、設計変更が生じるケースもあります。こうした変化に適切に対応するため、当初の施工計画や設計図書と、現場の進捗や対応状況との整合性を継続的に確認することが不可欠です。
NCMは、発注者の立場で現場の状況を多角的に把握し、計画との乖離や課題を早期に発見・整理。発注者の的確な判断と迅速な対応を支援します。確認対象は、施工図や施工計画書、作業手順の順守状況、資材・製品の納入、仮設の整備、品質や安全対策の実施状況等、多岐にわたります。
定期的な現場訪問では、目視確認、書類確認、関係者へのヒアリング等を通じて、現場の実態と計画との整合を多角的に確認。得られた情報は早期に整理し、課題やリスクの兆候として発注者に共有します。必要に応じて、対応方針の検討も支援します。
また、施工者の自主検査や設計監理者による確認が確実に行われているかを確認します。是正内容や対応の妥当性も確認し、発注者と共有します。曖昧なまま進まないよう記録性と説明責任を重視し、納得感を持って意思決定できる環境を整えます。
さらに、手戻りや品質低下を防ぐため、養生状況や傷・破損の有無、隠蔽部の施工精度等、完成後に確認できない部分についても注意を払います。現場の記録や協議内容が属人的にならないよう整理・可視化を図り、関係者間の円滑な共有と透明性の確保にも努めます。
NCMは、こうした現場の状況把握と情報整理を通じて、発注者が安心して判断できるようにトラブルの未然防止と工事の円滑な遂行を支援します。
5-3 工事スケジュールの管理

工事スケジュールは、コストや品質と並ぶプロジェクト管理の要であり、全体計画の成否を左右する重要な項目です。工程の遅れは他工程や関係者業務にも波及しやすいため、早期の兆候把握と適切な対応が求められます。
NCMは、全体マスタースケジュールと現場の実行工程表の整合性を継続的に確認し、発注者が状況を正確に把握できるよう支援します。進捗報告にとどまらず、現場の実働状況、資材の納入、設計変更の影響、調整工事の有無等、スケジュールに影響を与える要素を多角的に把握し、工程全体への波及を分析。遅延に対する回復策の検討や作業段取りの見直し、工種間の調整提案等を行います。
また、スケジュールの変更が移転準備や運用開始におよぼす影響についても、関係者と連携しながら早期に整理・共有。全体の整合が取れた対応を進められるよう支援します。
さらに、工程表の前提条件や更新履歴、遅延要因とその対応経緯を記録・整理し、属人的・感覚的な判断に依存しない環境を構築。透明性と記録性を担保しながら、発注者が納得感をもって判断できる体制を整えます。
5-4 工事品質に関わる各種支援

工事の品質は、竣工後の建物の性能・安全性・維持管理性に直結する重要な要素です。施工中の判断の多くが将来の使い勝手やリスクに影響するため、設計図書通りに工事が進められているか、要求品質が確保されているかを多角的に確認することが欠かせません。
NCMは、発注者の立場から、施工図や仕様書、施工計画書、作業手順書、品質記録、納品製品の管理体制などを確認し、必要に応じて改善提案を行います。また現場巡回やサンプル・モックアップの確認、各種検査への立会いを通じて、設計意図と現場施工の整合性を確認し、施工精度の確保に向けた助言を行います。中間検査や完了検査、自主検査においては、是正内容や判断の妥当性を確認し、品質確保に向けて支援を行います。さらに施工者の品質管理や検査についても助言し、品質確保に向けて支援します。
工事中に発生する設計変更やVE・CD提案についても、機能・性能への影響を踏まえて多角的に評価。発注者が納得して判断できるよう、論点を整理し、選択肢を提示します。
特に品質確保が重要な部位や、完成後には目視確認が困難となる隠蔽部については、早期の合意形成と記録の整備、検査立会い等を通じて、完成後の品質リスク低減にも貢献します。NCMは、第三者としての立場から品質確保に必要な視点を提供し、発注者が安心して判断できる環境を整えます。
5-5 設計変更・VE・CDの検討支援

工事フェーズでは、現場条件の変化や施工性、納まり、資材・機器の調達状況、コスト変動等を背景に、設計変更やVE(Value Engineering)、CD(Cost Down)の提案が行われることがあります。こうした判断は、コストのみならず、品質、工期、将来の運用や維持管理コストにも大きく影響するため、発注者にとって重要な意思決定の一つとなります。
NCMは、発注者の事業目的や設計段階における検討経緯、変更提案の根拠を整理したうえで、その妥当性や影響範囲を多角的に評価。設計者・施工者・関係部門との合意形成を支援し、発注者が納得して判断できるよう材料を整理して提示します。
変更内容については、性能・意匠・維持管理性・更新性といった側面も含めて精査し、短期的なコスト削減だけでなく、中長期的な資産価値や運用性までを見据えた評価を行います。VE・CD提案に対しては、コスト低減だけでなく、設計者・施工者と連携しながら、発注者にとってより良い代替案の検討やフィードバックを行います。
設計変更やVE・CDの判断は、施工直前の後戻りが難しい意思決定でもあるからこそ、NCMは、第三者としての中立的な立場と技術的な視点から、設計変更・VE・CD提案に対して、プロジェクト全体の最適化を図る意思決定を後押しします。
5-6 施工図・製作図等の確認

施工図・製作図は、設計図書をもとに施工者が工事を具体化するために作成する重要な図面であり、工事の精度や仕上がり、コスト、工期に大きな影響を与えます。施工図は、施工者や職人が現場で工事を行う際に必要な納まりや施工方法を示す詳細図面であり、製作図は建具・家具・金物等の製品を工場で製作するための指示図面で、製品品質を左右する重要な図書です。
NCMは、これらの図面が設計意図に忠実であり、建築・構造・電気設備・機械設備等の各工種との取り合いや現場条件と整合しているかを、発注者の立場で確認・助言します。確認の観点としては、性能や品質基準への適合、納まりやメンテナンス性、隠蔽部等の後戻りが難しい要素の反映、図面間の整合性、施工の実現性等が挙げられます。
また、承認フローの明確化や、提出・承認スケジュールの確認、記録の整備も重視。設計者や施工者のチェックが形式的・属人的にならないよう、プロセスの透明性と記録性を確保します。
さらに、設計変更やVE・CD提案により図面が更新される場合は、関連図面への反映状況や整合性を確認し、品質や将来的な更新・維持管理への影響を見落とさないよう支援。必要に応じて論点を整理し、発注者の判断をサポートします。
NCMは、施工や製作の視点に加え、使う視点や将来を見据えた品質の観点から施工図・製作図をチェックし、発注者が安心して判断できる環境を整えます。
5-7 各種検査代行・立ち会い

検査は竣工直前に限らず、工事中の各段階で実施される重要なプロセスであり、建物の性能・安全性・品質を担保するうえで不可欠です。NCMは発注者の立場から、検査計画の妥当性確認、立会い、是正対応の確認、再発防止策の検討までを一貫して支援し、品質の確保に貢献します。
検査には、中間検査、サンプルやモックアップの確認、隠蔽部の事前検査、各工種の完了検査、設計者・施工者による自主検査、消防や行政による検査等があり、施工段階の各所で実施されます。NCMは、施工者が作成する検査計画やスケジュールが設計意図や全体工程と整合しているかを確認するとともに、発注者の視点から第三者的に品質をチェックし、必要に応じて助言や調整を行います。
また、検査が形式的・属人的にならないよう、関係者の役割分担やチェック体制の整理、検査記録やチェックリストの整備を支援し、検査の実効性と透明性を高めます。指摘があった場合には、その原因と影響を分析し、是正方針や対応内容の妥当性を評価。再検査の段取りや課題管理の徹底を通じて、確実な是正の実施と記録性の確保を支援します。
NCMは検査を、単なる確認作業ではなく、建物の価値と信頼を支える最終プロセスと捉え、戦略的にマネジメントします。
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