6. 運用
運用フェーズは、建物が実際に使われ始め、事業価値を生み出すスタート地点です。竣工から開業・稼働までには多くの意思決定と合意形成が必要で、既存施設の運用でも価値の維持・向上に向けたライフサイクル視点が求められます。
日建設計コンストラクション・マネジメント(NCM)は発注者の立場から、PM(プロパティマネジメント)/BM(ビルマネジメント)会社の選定支援、リーシングやMD計画、移転準備を中立かつ多角的にサポート。企画・設計・施工フェーズで整理した前提や要件を踏まえ、設計段階で描いた「使われ方」を現実の運用へ確実に接続し、運用KPIの達成・施設価値の最大化に貢献します。
NCMは、建物のライフサイクル全体を見据え、運用開始からその後の改善・改修まで、発注者が安心して事業を運営できる環境を一貫して支援します。

6-1 建物管理方針の検討

運用フェーズでは、建物の長期的な価値を守り、安定的に機能させるために、早い段階で管理方針を明確にすることが重要です。NCMは、発注者の事業目的や施設の用途、予算条件を踏まえ、各施設に最適な管理方針の検討を支援します。
例えば、「自主管理」か「外部委託」といった運営方式の選定、管理業務の範囲や内容、ライフサイクルコストを見据えた方針の整理、中長期的な視点での予算検討等、発注者には多くの判断が求められます。NCMは、FM(ファシリティマネジメント)、PM(プロパティマネジメント)、BM(ビルマネジメント)等、運用主体の役割や導入時期、組織内の役割分担も含めて多角的に検討を支援します。
また、設計・施工段階で蓄積された情報や前提条件を踏まえ、マニュアル類や設備台帳の整備、維持管理計画の初期構築、関係者を交えた引継会議の調整等も支援。必要に応じて保守契約の契約方式やスコープの整理も行います。建物の特性や設計意図が確実に伝わるように運用準備を整え、将来にわたって価値を発揮し続ける戦略的な管理体制づくりを後押しします。
6-2 プロパティマネジメント会社選定支援

運用フェーズでは、プロパティマネジメント(PM)会社の選定が、建物の収益性や運用品質に大きく影響します。PM会社は、発注者に代わってテナント管理や保守業務、収支管理等を担う重要なパートナーであり、建物の特性や事業戦略に即した選定が重要です。
NCMは、発注者の立場から、候補企業の実績や体制、報酬条件、テナント対応力等を整理し、評価基準や比較フレームを設計。ヒアリングや提案書評価、契約条件の確認といった選定プロセス全体を中立的に支援します。発注者が納得して判断できるよう、適切な情報整理と意思決定の環境を整えます。
また、建物の運用方針やFM(ファシリティマネジメント)、BM(ビルマネジメント)体制との役割分担を踏まえ、PM業務の範囲や責任の所在、情報連携の在り方も明確化。必要に応じて契約方式や移行スケジュールの整理も支援します。
NCMは、運用段階の立ち上がりを確実に支えるマネジメントとして、発注者の事業を理解してPM会社との間に立ち、共通理解の醸成や体制づくりを後押しします。
6-3 ビルマネジメント会社選定支援

運用フェーズにおいて、ビルマネジメント(BM)会社の選定は、建物の安全性や快適性、長期的な物理的健全性の維持に直結する重要な判断です。BM会社は、発注者に代わって、設備保守・点検・清掃・警備等の日常的な管理業務を担う存在であり、施設の運用方針や用途に即した選定が求められます。
NCMは、発注者の立場から、候補企業の技術力や緊急対応体制、サービス水準、コストバランス等を整理し、評価基準や比較フレームの構築を支援。業務仕様書の整備、ヒアリングや交渉の支援を通じて、発注者が納得して選定できるプロセスを支えます。
また、建物の特性や利用者層、テナント構成、周辺環境等も考慮し、BM会社が施設全体を的確に把握したうえで、運用ニーズに合致した提案ができるよう支援します。FM(ファシリティマネジメント)やPM(プロパティマネジメント)との役割分担、設計・施工者との連携体制、情報の引継ぎ(保守マニュアル・竣工図・設備台帳等)についても全体整合を図ります。
さらに、契約条件の整理や導入スケジュールの調整、運用体制の立ち上げに向けた関係者間の調整も支援。NCMは、運用段階の確実なスタートを実現するため、BM業務の品質が発注者の方針に沿って最大限に発揮されるよう、総合的なマネジメントを行います。
6-4 テナントリーシング支援

テナントリーシングは、施設の収益性やブランド、地域との関係性にも影響する戦略的な活動です。空室対応にとどまらず、来館者や利用者にとっての施設の魅力や使われ方を左右する重要なプロセスであり、発注者の事業戦略と整合した推進が重要です。
NCMは、発注者の事業を深く理解して、想定来館者層や地域特性、施設の立地や構造、導入テナントとの相乗効果等を踏まえ、ゾーニングやテナント構成案の検討、ターゲット像の明確化を支援します。
さらに、テナント候補との交渉においては、発注者の意向や施設全体の方針が的確に反映されるよう、条件交渉や調整プロセスを中立的に支援。契約条件の整理、入居スケジュールの調整、テナント内装工事と全体工程との整合確認等、開業に向けたフェーズまで一貫して伴走します。
NCMは、テナントリーシングを施設価値の向上の「経営的な意思決定の場」と捉え、発注者の事業目的に沿ったテナント構成の実現に向けて、マネジメントと調整の両面から多角的に支援します。
6-5 MD計画検討支援

MD(マーチャンダイジング)計画は、商業施設や複合施設において、テナント構成や売場配置、動線計画を通じて施設全体の魅力や収益性を最大化するための中核的な戦略です。事業目的の実現に向けて施設の立地条件や来館者層、地域性を考慮しながら推進することが重要です。
NCMは、発注者の事業戦略を起点に、ゾーニングやフロア構成、導入テナントの選定方針、回遊性の確保等、施設計画の初期段階からMD方針の検討を支援します。また、テナントリーシングや運用計画との整合を意識しながら、設計者・施工者と連携し、共用部の設計条件、店舗仕様、物流・搬出入動線等がMD計画に整合性を図ります。
またキーテナントとの条件調整や導入スケジュールの策定、テナント工事との取り合い確認、施工工程との整合等、開業準備段階における実務支援も行います。計画から運用まで一貫して、発注者の意思や施設コンセプトが関係者全体に浸透し、施設のブランド価値と収益性の両立に貢献します。
6-6 移転・引越検討支援

新施設への移転・引っ越しは、会社と従業員の将来に関わる重要な転換点です。移転後も業務の継続性を維持しつつ、安全かつ円滑に業務を再開するためには、発注者・利用者・施工者等、多様な関係者との綿密な調整と、工事全体と整合した統合的なマネジメントが求められます。
NCMは、企画・設計・施工フェーズで蓄積された情報を活かし、移転・引っ越しに関わる検討と実施を多角的に支援します。例えば、新施設での運用を見据えたゾーニングや家具・備品の配置計画、既存施設からの什器・書類・設備の移設判断、段階的な移転計画や仮設機能の整備等について、建物仕様や工程計画との整合を図りながら計画を進めます。
また、引越業者や内装・設備業者、既存施設やテナント関係者等、多様な関係者との実務調整も中立的な立場で支援。段取りの可視化や優先順位の整理、関係者間の役割分担の明確化を通じて、発注者の判断負荷を軽減しながら、確実な推進を図ります。
移転準備は、通常業務と並行して進める必要があるため、全体像の俯瞰と綿密な進捗管理が欠かせません。NCMは、移転を「運用フェーズ立ち上げの一環」として捉え、発注者の立場から実務とマネジメントの両面で支援し、事業開始を計画的かつ安心して迎えられるよう後押しします。
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