あま市新庁舎 Ama City New Hall
実施設計からの参画でコスト縮減と品質確保に加え、庁内意思決定を支援
2010年に愛知県海部郡の七宝町、美和町、甚目寺町の3町が合併しあま市が誕生しました。合併以降各旧町庁舎に分散していた行政機能を集約し、新たな敷地に新市庁舎を建設したプロジェクトです。防災機能、市民の利便性、市民交流、環境配慮、経済性の5つのコンセプトに基づいて事業が進められました。また敷地が海抜0m地域であることから2m以上の盛土を行い、普段は緑豊かな環境でありつつ、有事の際は中枢防災拠点として機能する「みどりの丘」として整備しています。
日建設計コンストラクション・マネジメント(NCM)は、実施設計段階から工事段階のコンストラクション・マネジメント(CM)業務を行いました。概算工事費が事業予算を超えていた基本設計内容の見直しでの課題解決や、建設費を含む事業予算全体の低減と適正化の支援を行い、実施設計の取りまとめ、意思決定に寄与しました。また、建築技師のいない事務局に成り代わり、設計品質や施工品質の確認のほか、もの決めから運用における課題検討等においても、技術的見地からの助言を行いました。
業務実施にあたっては、全体を通して事務局メンバーと密なコミュニケーションを行い、あま市の目線に立ち、寄り添ってあま市の想いに応えるよう推進しました。建築物のみならず、周辺道路整備等の土木事業やネットワークなどの別途発注業務に対してもスケジュールの統合、共通課題の整理共有を行うなど、新庁舎整備事業全般にわたって広く支援することで、スケジュール通りの開庁に貢献しました。
(Photo:A.P.First 荒木義久)
あま市新庁舎
- TYPE
-
- INFORMATION
-
- CLIENT
-
あま市
- LOCATION
-
愛知県あま市
- USE
-
庁舎
- FLOOR AREA
-
10,494㎡
- STRUCTURE
-
RC造
地上5階
- COMPLETION
-
2023年3月
- AWARD
-
第37回日経ニューオフィス賞 中部ニューオフィス奨励賞
- TEAM
-
設計:株式会社佐藤総合計画
施工:奥村・河村特定建設工事共同企業体
CM :日建設計コンストラクション・マネジメント