維持保全コンサルティング/
調査・診断
建物を計画する際、建設費用ばかりを気にしがちですが、実は建設段階のイニシャルコストに比べて、建物竣工から始まる運用段階のランニングコストはその数倍必要になります。
建物の生涯費用を削減するには、計画的な修繕・更新を行うことや、維持管理業務の適正化を検討するなど、建物の保全計画(ライフサイクル)の策定が重要です。
そのような建物の「ライフサイクル」のマネジメントを、当社は得意としています。
また、建て替えや改修など、建物に関する利活用事業を検討するとき、不具合箇所や遵法性、地震リスクや環境リスクなど、事業主には様々な調査が必要となります。
当社にはこれら建物の「ライフサイクル」の調査に取り組む専門チームがあり、わかりやすい報告はもちろん、事業や不動産取引などのスピードについていくフットワークの良さを心がけています。
What We Do
調査・診断/デューデリジェンス
新規に不動産を購入、または保有する不動産を維持・活用・売却する際、建物の価格やランニングコストを予測する指標として様々な調査が必要となります。劣化診断(物理的劣化・社会的劣化)、耐震診断、遵法性診断、有害物質診断(アスベスト・PCB・土壌汚染)、環境性能診断、建物リスク診断等をもれなく実施することで、不動産の適正な価値判断や、必要となる改修工事費用などの予測確度を上げ、適切な不動産利活用を支援します。
維持保全・管理運営コンサルティング
建物を長期に渡り良好な状態で使用し、また健全な建物を維持するためには、計画的な修繕更新工事が必要となります。豊富な実績から集積されたデータに基づき、建物の構成部材や設備機器の耐用年数、現地調査における劣化状況を検討して、今後の建物維持に必要と考える項目及び概算費用を算出する中長期修繕更新計画を作成します。また、修繕更新による費用(ライフサイクルコスト)のみならず、維持管理、環境対策、省エネルギー、BCP対策、リニューアル計画などの総合的な検討を行うことにより、既存建物の様々な課題解決を支援します。
リニューアル計画
ビルのグレードは、ここ20年程度で目覚ましくアップグレードしてきています。竣工時は、その当時の最新水準であっても少しずつ優位性が失われていく場合があります。耐震性・遵法性・省エネ・BCP対応など社会的な要求も多様となり、建物の相対的な価値を保持していくためには、20~30年毎の新築ビル水準へのアップグレードする積極的、戦略的な改修が必要です。建物の資産価値を高め、テナント競争力を強化し、環境にも配慮した時代に応える建物に再生すべくバリューアップ計画・コンバージョン計画・リニューアル計画を支援します。
各種コンサルティング
企業の環境配慮姿勢や災害時の事業継続責任等が社会的に重視され、CRE的にもその対応を強く求められています。ESGコンサルティング、不動産利活用コンサルティング等をクライアントの目的に合わせて行い、環境配慮型ビルの実現に向けた戦略策定や、企業特性に合わせたCRE戦略を立案いたします。
Experts
井上 隆文
シニアディレクター
ライフサイクルマネジメントサービスを担当。不動産を評価するデューデリジェンスをはじめとし、様々な不動産の将来にわたる維持保全費用や運用不動産の安心・安全に関わる遵法性などの評価・適正化などで不動産ファンドやCREへの不動産投資判断を支援するため、幅広いコンサルティング業務を提供しています。
岩崎 成晃
ディレクター
建物の管理運営業務を担当。建物の計画段階から稼働している既存建物までを対象として、日々の管理業務を行うための仕様検討(管理運営業務仕様検討)から、管理コストの適正化診断・コスト縮減方針検討、管理業務の発注方式の検討、管理会社の選定支援まで、建物を管理運営する側の様々なニーズに沿った業務を提供しています。
谷口 幸雄
ディレクター
日建設計に入社後、25年間にわたり建築設計業務に従事し、2008年より現職。
設計担当者時代のプロジェクト経験を活かし、資産価値の維持向上はもとより、新たな魅力づくりの提案など、クライアントの期待に応えるきめ細かな保全計画の作成を心掛けています。