福岡大学病院新本館 Fukuoka University Hospital New Main Building
地域医療の中心的役割を担う大学病院建設プロジェクト
-タイトなスケジュールかつ基本設計予算超過の中での目標達成 ―
福岡大学医学部キャンパス内に位置する大学病院本館の老朽化に伴う建替えプロジェクトです。大学病院本館は入院・診療機能の大半の機能を有しており、地域医療の中心的な役割を果たし、近未来の医療環境に対応できる病院としての建て替えが求められました。
日建設計コンストラクション・マネジメント(NCM)は、既発注された基本設計図書を参考として技術提案された設計案に基づき、実施設計からの設計施工一括発注、及び工事段階までのコンストラクション・マネジメント(CM)業務を行いました。
設計施工一括発注では、既発注の基本設計図書の概算コストが発注者の予算と大きく乖離していたため、NCMが大学側と病院側の要望を確認・整理しながら、技術提案に求めるコスト低減案をスピーディーに検討し、合意形成を支援しました。プロジェクト期間中に新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が発出される中、NCMは中断や遅延することなくプロジェクトを推進し、予定通り設計施工者の選定を行いました。
設計段階では、大学側と病院側の要望を取りまとめて設計への反映やコストの低減など、さまざまな課題解決に向けて助言や調整などを行い、スケジュール通りに設計段階を終えました。
工事段階では、設計変更の対応や、短工期での品質確保のために図面確認や検査に立ち会いを実施しました。また建設資材の高騰や労務費の上昇による物価スライド額の合意について、発注者と施工者のコスト協議を支援しました。
NCMは各フェーズで柔軟にプロジェクト推進・品質・コスト・スケジュール・リスク管理などを対応し、発注者が納得できる価格で、スケジュール通りの開院に貢献しました。
(写真提供:株式会社エスエス 上田 新一郎)
福岡大学病院新本館
- TYPE
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- INFORMATION
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- CLIENT
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学校法人福岡大学
- LOCATION
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福岡県福岡市
- USE
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病院
- FLOOR AREA
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51,392.94㎡
- STRUCTURE
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鉄骨造 一部鉄筋コンクリート造(RCST構法)、基礎免震
地上12階、地下1階、塔屋1階
- COMPLETION
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2024年3月
- TEAM
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基本設計:株式会社日本設計
実施設計:清水建設株式会社・株式会社東畑建築事務所JV
施工:清水建設株式会社