片山製薬所　新本社研究棟新築プロジェクト Katayama Seiyakusyo New Head Office Research Building Construction Project

片山製薬所 枚方地区の再編計画の一環として、既存の本社を解体し、本社機能と最先端の研究施設を備えた新本社研究棟を建設するプロジェクトです。

日建設計コンストラクション・マネジメント（NCM）は、工事段階から参画し、コンストラクション・マネジメント（CM）業務を実施しました。NCMは、発注者から寄せられた、実験設備什器の新設・移設、家具什器の新設、防犯・セキュリティ関連工事など、多くの別途工事＊に関する要望に対し、調整マネジメントを担い、全てのステークホルダーが協力し合い、新本社研究棟をより良いものにしていくという意識を共有することを最重要視しました。

別途工事について、各業者の特定方法やスケジュールを提案し、分科会を開催して、基本計画策定を支援しました。その後、各業者を選定し、施工スケジュールの調整を行いました。選定した業者に対しては、発注者が目指すラボの要件を明確化し、それぞれの専門技能を最大限に発揮できる環境を整備するとともに、ラボや共用ゾーンのイメージを視覚的に共有するための検討パースを作成、関係者のモチベーションを高めるプレゼンテーションを実施しプロジェクトに大きく貢献しました。

また、NCMは実施設計図のレビューやコスト検証など、多岐にわたる業務を遂行しました。決定・変更事項は関係者への周知や指示を徹底し、意識の共有化を図り、スムーズなプロジェクト進行を支援しました。
さらに、行政への申請資料のまとめ役や、FF＆Eマネジメントなども担い、プロジェクトを推進しました。建物引渡し後に行われた複数の別途工事においても、各工事スケジュールを一元化し、見える化を進め、分科会を定期的に開催することで工事の漏れを防ぎ、確実な完成に向けて推進しました。

NCMは、発注者、設計者、施工者が一丸となるようプロジェクト全体を通し支援、発注者の目指す最先端の研究施設の実現に貢献しました。

＊別途工事・・・建築本体の工事契約に含まれていない工事のこと