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コーセー群馬工場
KOSE Gunma Plant

最先端の生産技術でJapan Qualityを世界に
包括マネジメントで世界最先端の化粧品工場の最速かつ最適な調達を実現

近年の“Made in Japan”の繊細で高品質な化粧品へのグローバルな評価の高まりを受ける中、生産量の増大、国内外の多様なニーズへの対応、高付加価値製品の生産能力強化を図ることで、グローバルブランドとしての更なる発展を目指し、群馬工場の敷地内に新たな工場を建設したプロジェクトです。
新たな工場の建設では、インフラの増強や社員の厚生施設の拡充など、さまざまな事業が付帯し、事業規模が複雑化します。それら付帯する事業も含め、当初一括発注方式にて始動したプロジェクトでしたが、コストメリットや工事の専門性、独立性といったプロジェクトの課題に対応するため、事業主と共にシナリオプランニングを行い、期中にプロジェクトを戦略的に5つに分解し、それらを分離発注方式で進めることとしました。複数のプロジェクトが輻輳し、管理の難しいところを、日建設計コンストラクション・マネジメントが各プロジェクトに入り込んで品質、コスト等の徹底した管理、ならびにプロジェクト間の調整を行い、世界最先端の化粧品工場の最速かつ最適な調達の実現を支援しました。

(Photo:ワタナベスタジオ)

コーセー群馬工場

TYPE
INFORMATION
CLIENT
株式会社コーセー
LOCATION
群馬県伊勢崎市境伊与久1913
USE
工場(化粧品製造)
FLOOR AREA
20,838.08㎡
STRUCTURE
鉄骨造・地上3階
AWARD
CM選奨2019

新しい工場「新生産棟」は、適正な製造管理・品質管理基準(GMP)に準拠した環境であるだけでなく、製品種別ごとに材料入荷から製品出荷までの生産動線が一筆書きになっており、徹底した作業動線の効率化が図られています。
最先端の生産技術により、高品質な製品を低原価で生産することが可能となりました。

正門から見た風景。向かって右側が新築した新生産棟、左側が既存厚生棟と奥にその増築部。
新生産棟・厚生棟間には渡り廊下を新設し、外部に出ることなく棟間を行き来できる形としました。

MEMBER’S VOICE

いつでもプロジェクトに最大限の付加価値を

プロジェクトによって採られる発注方式は様々ですが、どの方式であってもプロジェクト価値が最大化するようにマネジメントすることを心がけています。
今回の場合は、各工事の専門性等を加味した結果、分離発注方式によって5プロジェクトに分けることが最適と判断し、これにより、大手ゼネコンとローカルゼネコンとエンジニアリング会社が同じ敷地の中で同時並行で工事を行うことになりました。
誰が設計し、施工しても、発注者の満足のいく品質を提供するよう支援することをCMrの使命と捉え、各プロジェクト及びプロジェクト間のマネジメントに奔走しました。
結果、全プロジェクトとも品質に満足頂け、予算も工期も守って竣工を実現することができましたが、最大の収穫は、関係者間に信頼関係が生まれ、プレイヤーの違いによる文化の違いを超えてプロジェクト全体の大きな輪が出来上がったことです。
プロジェクトがひとつになることこそ、CMrがいることの価値ではないでしょうか。

ユニットコーディネーター/杉浦 智也