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CMrのあり方を、仕事を通じて後進に伝えていきたい

岡本 猛
マネジメント・コンサルティング部門 ディレクター

2006年入社

施工で培った知見を活かし、CMrとして数々のプロジェクトをリード

NCMに入社したきっかけはどのようなものでしたか?

前職は建設会社で現場を監督する仕事をしていました。年齢的にそろそろ現場の仕事は卒業して次のフィールドに…と思っていた時、NCMから声をかけて頂き入社しました。

当時、CMrの仕事はご存知でしたか?

30代の頃、仕事でアメリカに駐在していた時、現地ではCMrという役割の人が活躍していて、いずれ日本でもこういう仕事が求められるようになると思っていました。

入社を誘われたとき、施工する立場で培ったコスト・スケジュール・品質・労務・安全を管理する知識と技術が、より幅広く活用できると考えました。しかもNCMは日建設計のグループ会社であり、お客様は超一流の企業ばかり。より大きなステージで仕事に取り組めます。この環境ならやりがいをもって働けると考え、新しい会社に移ることを決めました。

今のお仕事内容を教えてください。

ここ5年ぐらい業務の中心になっているのが「大型太陽光発電所建設のCM業務の主席マネジャー」です。いわゆるメガソーラーと言われるものですが、施主の7~8割は外資系企業です。彼らは、施工会社の仕事を第三者の専門家であるCMrの目で確認するというスタイルなので、われわれが関わって各段階でチェックを行っています。メガソーラーのCMを行っている会社は少なく、当社が大きな実績を積み上げることができました。
もう一つの仕事は、「外資系大規模工場の新築工事CM業務の主席マネジャー」です。この工場は多国籍のマネジャーやエンジニアが集まって建設している100%スマートエネルギーの未来型工場で、省エネ認証や高水準の職場環境認証で最先端の製造設備を備えています。このプロジェクトのCMrとして、企画から、設計、施工、製造準備段階まで、全てに関わって仕事をしています。

「人はすべからく失敗を繰り返す」そこから学ぶことで成長するんですね。

設計図も工程管理も品質管理も予算管理も、失敗することを前提として、マネジメントを行わなければならない。私自身、失敗を積み重ねてここまで来ました。

若い人に伝えたいのは、「指示されたから」「上司に言われたから」ではなく、必ず自分の目で確かめて行動すること。分からなければ誰かに聞いたり、勉強しながら経験を積み重ねていくしかありません。
リスクに備えていても失敗することもありますが、そこから学ぶことが成長につながります。そして、積み重ねてきた技術と経験に基づく判断を恐れず、自分らしく発言し、行動してほしいですね。

自分の仕事の姿勢としては「リーダーは一番汗をかく」ということ。苦しい時には先頭に立って、踏ん張って、一番汗をかくのが、リーダーです。そうすればメンバーは自然とついて来てくれると思っています。

チームで取り組むから成果が上がり、記憶に残る仕事もできる

仕事のやりがいや楽しいと感じるのはどんな時ですか?

出張や出先でチームの仲間とランチを取る時間は最高です。チームで取り組むからこそ、仕事の成果は倍増します。二人でやれば三倍速になるし、三人いれば互いに補填しあえるので、たとえ一人欠ける時があっても仕事の質は落ちないと考えています。どんな仕事も苦しい事がありますが、難事を克服する過程で喜びや楽しみが味わえます。困難があったとしても、その後には良いことがあると考えれば、仕事は自ずと楽しみとなる。そんな仕事に仲間と一緒に取り組み、苦労するからこそ、食事のひと時が癒しになります。

豊富な海外経験の中で、特に印象的なプロジェクトはありますか?

インドでトラックターミナル建設のCM業務についていた時のことです。施主の経営陣の中に、日本のCM会社や日系ゼネコンを採用することに難色を示す方がいて、設計者、施工者の選定が暗礁に乗り上げたことがありました。地元建設会社を加えて、何度も入札のやり直しを指示されました。
事態を打開してくれたのは、旧知のインド人コンサルタントと、クライアントのインド人副社長でした。二人は「これまでインドにはなかったような近代的なターミナルの建設には日本の技術が不可欠」と主張し、NCMの参画を全面的に後押ししてくれました。インドの方が技術的な面で味方に付いてくれたことが大きな力となり、当社がCM業務を受注することができました。この時は嬉しかったですね。そして日本人のCMと二人のインド人の汗と努力が結晶した、宝物のような施設を完成させることができました。

自分で自分のブランドをつくるとは?

「NCMに頼むとこんなマネジメントをしてくれるはず」というのが会社のブランドだとすれば、「NCMのあの人に頼めば、こんな仕事をしてくれる」というのが個人のブランド。NCMは歴史が浅いこともあり、のびのびと自由に仕事に取り組めるので、お客様のどんな要望にも応えることができ、個人のブランドを育てやすい環境だと思います。確立したブランドを持つマネジャーがたくさん在籍しています。

入社を検討されている方に伝えたいメッセージ

プロジェクトマネジメントは多様なタレントが必要な仕事です。プロジェクトのリーダーができる人も、ある分野に特別な知識・技術がある人も、人前で話すのが大好きな人も、絵や文が上手な人も、サポート的な役割を果たす人も、プロジェクトの完成には欠くことができません。

年齢や性別や人種にとらわれず門戸は広い仕事です。それぞれの持ち場で個人のブランドを育てつつ、結集すればとてつもない成果を出すことができ、会社のブランドづくりにも貢献できます。そんな体験は刺激的で面白いと思いませんか。

・・・・・“off time”・・・・・

趣味はゴルフと家内の趣味のガーデニングを手伝うことですね。ゴルフの目標はいいゴルフ仲間を育てること。ガーデニングの目標はより良い夫婦関係の維持です(笑)。旅行に出かけて美味しいものを食べるのも好きです。事情が許すようになったら家内と海外旅行に出かけたいと思っています。

※掲載内容は2020年時点のものです。