福島水素エネルギー研究フィールド 太陽光発電設備 Fukushima Hydrogen Energy Research Field, Solar Photovoltaic Power Generation Facilities
発電出力20MWの太陽光発電設備から、世界最大級の水素製造拠点へ電力を供給
本施設はNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)、東芝エネルギーシステムズ株式会社、東北電力株式会社、岩谷産業株式会社が協業して進める、再生可能エネルギーを利用した世界最大級の水素製造施設、福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)のプロジェクトの一環として建設されました。6万8420枚の太陽光パネルから発電される電力は水素製造プラントに送られ、1日で一般家庭約150世帯の1ヵ月分の消費電力相当分の水素を製造・貯蔵・供給することを計画しており、クリーンで低コストな水素製造技術の確立を目指しています。
国を挙げての一大プロジェクトであり、中立性や透明性、高品質な施設の完成が求められる中、日建設計コンストラクション・マネジメント(以下NCM)が多数の関係者間の調整役を担い、全体の意向を取りまとめ、完成までの道筋を示しました。
(Photo:鹿島建設株式会社 東北支店)
福島水素エネルギー研究フィールド 太陽光発電設備
- TYPE
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- INFORMATION
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- CLIENT
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東芝エネルギーシステムズ株式会社
- LOCATION
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福島県双葉郡浪江町
- USE
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発電設備
- COMPLETION
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2020年3月
- AWARD
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CM選奨2021 特別賞
- TEAM
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設計・施工者:鹿島建設株式会社
CM:日建設計コンストラクション・マネジメント
総括的なサポートによる要求品質の確保
大規模太陽光発電設備の建設プロジェクトは、ビルなどの建物建設プロジェクトとは異なり、開発許可や発電設備の認定を事前に申請する必要がある為、EPC契約方式を採用されることが一般的です。NCMは発注段階での施工者選定および契約書レビュー、設計段階での図書レビューを通した技術的サポート、工事段階での工期確認と安全性確保等、それぞれの段階で要求品質が担保されるよう業務を遂行しました。
また、本プロジェクトと同時期に進行していたFH2Rの水素プラント建設プロジェクトにもNCMが参画していたため、社内間で連携し、これまでの実績から積み上げた独自のマネジメントデータを応用して、先見性の高い提案を行い、品質を確保しました。
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