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広島県庁舎(本館・南館・議事堂・北館・農林庁舎・東館) Hiroshima Prefectural Office

モダンデザインを継承しながら現代の庁舎へアップグレード

1956年の竣工以降、60年以上にわたって広島県民に愛されてきた広島県庁舎の耐震補強工事を行って、災害時の防災拠点として安全に機能できるよう改修するプロジェクトです。
改修の設計は日建設計が行い、日建設計コンストラクション・マネジメント(NCM)は、計画段階から工事段階まで各段階に応じたマネジメント業務を行いました。
耐震改修工事(本館・南館・議事堂)は、公共建築百選に選ばれた竣工当初のモダンデザインの外観をできる限り変えないよう、丁寧に補強部材の配置を行う耐震補強設計を実施しました。工事に伴い、従来の間仕切壁で分割されていた小割プランを1室の大部屋空間とすることで、開放的で部門間のコミュニケーションが取りやすく、柔軟な組織運営で維持管理のしやすい庁舎へと変貌させました。さらに地震時に敷地が液状化することによって杭が損傷しないよう杭の損傷防止対策工事(北館・農林庁舎)を行いました。
また建物内の現地調査を通して、年月が経って時代に合わなくなった仕様や機能の維持保全・更新を検討し、各所改修計画や施工計画を立案して、各棟の中長期保全計画を作成しました。南海トラフの津波対策は、建物を使用しながら施工が可能で浸水対策費用を最小限に抑えられるよう敷地全体を防潮ラインで囲む計画としました。
NCMはプロジェクトの各段階で柔軟に支援し、スケジュールの遅延無く、予算内で実現できるよう貢献しました。

(Photo : 改修後 : 建築写 改修前 : 広島県 )

広島県庁舎(本館・南館・議事堂・北館・農林庁舎・東館)

TYPE
INFORMATION
CLIENT
広島県
LOCATION
広島県広島市中区
USE
庁舎
FLOOR AREA
79,816㎡(改修部約31,694㎡)
STRUCTURE
RC造 一部S造
地下1階、地上6階、塔屋3階(本館)
COMPLETION
2022年3月​
TEAM
改修設計:日建設計・近代設計コンサルタントJV
改修施工者:大成建設・増岡組・大之木建設JV(建築)
    中電工(電気)、大成設備(空調・衛生)
CM:日建設計コンストラクション・マネジメント