日本橋三越本店本館 屋上活性化プロジェクト Nihombashi Mitsukoshi Main Store Main Building, Project of Rooftop Vitalization
国指定重要文化財の屋上広場 高層ビル街に緑のオアシスを
日本橋三越本店本館は1914年(大正3年)に完成し、2016年に国の重要文化財に指定された歴史的に価値の高い建物です。
本建物は竣工後100年以上の間に幾度となく増築を繰り返した「継ぎ接ぎだらけ」の状態でした。この度、建物のライフサイクルの要となる防水改修工事を契機に、歴史と共に陳腐化してきた屋上広場の改善を計画し、屋上庭園を中心とした憩いの空間を完成させました。
プロジェクト特性を考慮したデザイナー・設計/施工者選定に加え、2年間に亘る営業しながらの工事、竣工図面だけでは読み取れない既存建物に関わる高難度の改修工事に対し、発注者・店舗運営管理者・設計者・施工者などの様々なプレーヤーを包括するマネジメントを実施しました。
本プロジェクトによって、重要文化財である百貨店の漏水リスクを大きく軽減させたことに加え、屋上ビアガーデンや店舗など屋上空間に新たな価値を創出、多くの生き物が憩う唯一無二の都会のオアシスが完成しました。
(Photo:川澄・小林研二写真事務所)
日本橋三越本店本館 屋上活性化プロジェクト
- TYPE
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- INFORMATION
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- CLIENT
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株式会社三越伊勢丹
- LOCATION
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東京都中央区日本橋
- USE
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商業施設(百貨店)
- FLOOR AREA
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71,727.00㎡
- STRUCTURE
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SRC造、S造
地下3階、地上7階、塔屋3階
- COMPLETION
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2019年4月
- TEAM
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設計:【防水工事】株式会社横河建築設計事務所
【緑化工事】株式会社ランドスケープ・プラス
施工:【防水工事】清水建設株式会社
【緑化工事】イビデングリーンテック株式会社
CM:日建設計コンストラクション・マネジメント
日本橋三越本店本館は、「我が国における百貨店建築の発展を象徴するものとして価値が高い」(意匠的に優秀なもの・歴史的価値の高いもの)として、百貨店建築として2例目の国の重要文化財に指定されています。