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パナソニックミュージアム Panasonic Museum

創業100周年記念事業として、パナソニックの企業文化を発信する施設を整備

創業50周年を記念して建設された旧歴史館は、築後50年を経て設備機器の老朽化や新しい展示への対応の限界などもあり、建替・改修が検討されていました。当初、創業100周年記念日オープンを厳守するため旧歴史館の施工者への特命発注が検討されていましたが、広く提案を求めたいとの想いから日建設計コンストラクション・マネジメント(以下:NCM)がプロジェクトの見直しを行いました。全体工程や事業プログラムを提案し、期限内で設計施工者選定プロポーザル実施。設計・施工を行う事が可能なことを示し、プロポーザルにて設計施工者を選定する事としました。競争原理が有効に働き高度な技術提案と安価なコスト提示を得ることができ、優秀な設計者・施工者を選定。経済合理性の高い工事費で契約をすることを実現しました。
新歴史館の建築工事が順調に進む中、2016年7月にパナソニック100周年事業の詳細が決定し、歴史館プロジェクトは、歴史館を中心としたエリアを「パナソニックミュージアム」として企業文化を内外に発信する拠点を整備する構想に拡大しました。NCMは、全体統括的立場で建築プロジェクト全体をマネジメントし、変化に対応して期限内でのプロジェクト遂行に大きく貢献しました。


【パナソニックミュージアム】
https://www.panasonic.com/jp/corporate/history/panasonic-museum

パナソニックミュージアム

TYPE
INFORMATION
CLIENT
パナソニック株式会社
LOCATION
大阪府門真市
USE
博物館
FLOOR AREA
1,906.19㎡(松下幸之助歴史館)
STRUCTURE
S造・地上2階、塔屋1階(松下幸之助歴史館)
COMPLETION
2018年3月
AWARD
CM選奨2019
TEAM
設計:株式会社竹中工務店一級建築士事務所
施工:株式会社竹中工務店
展示:株式会社乃村工藝社
弱電:パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社
CM:日建設計コンストラクション・マネジメント

パナソニックミュージアム全景

新歴史館に求められた「第三次本店の復元」を機能保持しながら実現

パナソニックミュージアム構想の中心となった創業者松下幸之助の人生・思想を展示する新歴史館にはパナソニックが門真に移転した際の拠点「第三次本店の復元」が創業者の遺志により求められました。CMrは現存する資料を読み解き第三次本店の姿を明らかにするとともに、幸之助氏の言う「原形」「復元」の示すところを再解釈し、パナソニック発展の原点ともいえる第三次本店の姿を再現しながら、創業者の想いを後世に伝える新歴史館の建設をマネジメントしました。

MEMBER’S VOICE

永く残る建築をめざして

建築関係者にとって建物の完成はプロジェクトのゴールであり、建築自体が目標物です。しかし、実際に建築を使われる方々にとって建築は道具であり手段の一つに過ぎず、建築が存続するには基本的な機能性が満足されていることはもちろん、経済合理性など社会的ニーズを満たしていなければなりません。
マネジメントという立場は建築の初期段階、大きく方向性を決める段階からプロジェクトに関わらせていただくことも多々あります。マネジメントで、プロジェクトが個々の部分最適でなく総力を結集した全体最適となり、生まれてくる建築が社会ニーズに応え「永く残る」ことをめざしたいと考えています。

ディレクター/森 健一